燕・村上が広島の田村を「すごく上手」、20歳は3冠王の「全部がすごい」 3月6、7日の「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」(京セラドーム)に挑む日本代表「侍ジャパン」が5日、大阪市内で練習を行った。4番を任され…

燕・村上が広島の田村を「すごく上手」、20歳は3冠王の「全部がすごい」

 3月6、7日の「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」(京セラドーム)に挑む日本代表「侍ジャパン」が5日、大阪市内で練習を行った。4番を任される見込みのヤクルト・村上宗隆内野手は、侍初選出となった広島・田村俊介外野手について「今後出てくる1人」と絶賛した。

 オリックスの球団施設で行われた練習は雨の影響で室内練習場での調整に。今回の侍メンバーでは最年少の20歳の田村は「(昨夜は)緊張よりもウキウキしていました」と笑顔も見せながら汗を流した。

 羨望の眼差しで見つめたのは村上の打撃だった。間近でみた2022年3冠王のバッティングは「タイミングの取り方だったり、スイングスピードだったり、全部がすごい。自分とは比べものにならないくらいすごい」と感激した。

 ただ、その田村の打撃センスを称賛したのは、他でもない村上だった。「スイングの軌道もそうですし、相手投手への合わせ方もすごく上手だなと思います」。愛工大名電高から2021年ドラフト4位で入団した20歳は、昨季はわずか10試合の出場だったが、村上は「去年出てきた時からもう、すごいと思っていました」と明かした。

 出場試合数は少なかったが、22打数8安打、打率.364をマークした打撃センスに「今後出てくる1人なのかなと思いました」と、類まれな打撃センスはすでに“3冠王”にはインプットされていた。その村上自身は昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で主に4番を任されながらも大不振に陥り、準々決勝からは5番に“降格”した。それでも今回の2試合は4番で起用される見込みだ。

「WBCでは最初は4番を打ちましたが、最終的にはそれを続けられなかった。11月にプレミア12もありますし、そこに選ばれるように努力して、そこでまた4番を打てたらいいなと思います」

 強い決意を語った24歳。昨季はシーズンでも31本塁打84打点をマークしたものの、自身としては物足りない成績だった。今季の大爆発を予感させる打棒を侍ジャパンで披露する。(湯浅大 / Dai Yuasa)