【MLB・スプリングトレーニング】ドジャース7-4ロッキーズ(3月3日・日本時間4日/キャメルバックランチ)  ドジャースの誇る“MVPトリオ”がこの試合も初回から相手投手に牙を剥いた。重量打線は数あれど、ここ5年で4度MVPを獲得したMV…

【MLB・スプリングトレーニング】ドジャース7-4ロッキーズ(3月3日・日本時間4日/キャメルバックランチ)

 ドジャースの誇る“MVPトリオ”がこの試合も初回から相手投手に牙を剥いた。重量打線は数あれど、ここ5年で4度MVPを獲得したMVPホルダーが先頭から並ぶ恐怖の1~3番は他に類を見ないだろう。相手投手にとってはアンパイアのプレイボールの声を聞きたくないくらいの打線なのではないだろうか。

【映像】ベッツ・フリーマンの間で打ちまくる大谷翔平

 今季大谷がドジャースに加入したことで、2018年のア・リーグMVPであるベッツ、2021年と2023年のア・リーグMVP大谷、2020年のナ・リーグMVPのフリーマンが揃い踏みすることは当初から話題となっていた。上位打線に並ぶことが確実視されるこの3人がどのような順番でラインアップされるかにもファンの注目が集まっていたが、ロバーツ監督の言葉から、しばらくの間は1番ベッツ、2番大谷、3番フリーマンという上位打線でいくものと思われている。

 揃って先発出場したこの日のスプリングトレーニングで、1回からさっそく3人が躍動。先頭のベッツがセンターへ弾き返しヒットで出塁すると、大谷も外角低めのカーブをうまくライナーでライトに運び無死一、二塁。続くフリーマンがセンターに抜けるタイムリーを放ち、あっという間の3連打でドジャースが1点を先制した。

 この間、わずか3分。試合開始直後から3人続けてMVP相手に投球しなくてはならない相手投手からしてみたら恐怖以外の何物でのないだろう。そして、この3人の並びが試合中に何度も訪れるのだ。実際、続く2回にもベッツのツーベース、大谷のタイムリースリーベース、フリーマンのセカンドへのゴロでドジャースは2点を挙げている。

 ベッツは昨季打率.307、キャリアハイの39本塁打、107打点、OPS.987をマーク。大谷は打率.304、44本塁打、95打点、OPS1.066球でMVPを獲得。フリーマンは4年連続3割となる打率.331、3年連続20本塁打となる29本塁打、2年連続100打点となる102打点でOPS.977と、この3人は数字の上でも驚異的。地区優勝はこの10年で9度達成しているものの、3年間リーグ優勝から遠ざかっているドジャースが、世界一奪還に向け本気で揃えた“看板”といっていいだろう。

 今日のような3人の揃い踏みがレギュラーシーズンでどのくらい見られるか。4年ぶりのリーグ優勝とワールドシリーズ制覇は、そこにかかっている。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)