先週、3月3日の競馬でラストランとなった松永昌博厩舎。ただ、厩舎としては3月5日まで開業しており、今朝5日も「松永昌博厩舎」の所属馬として、3頭が調教メニューをこなしている。  明日からは人も馬も次の厩舎での仕事があるため、1日かけて引…

 先週、3月3日の競馬でラストランとなった松永昌博厩舎。ただ、厩舎としては3月5日まで開業しており、今朝5日も「松永昌博厩舎」の所属馬として、3頭が調教メニューをこなしている。

 明日からは人も馬も次の厩舎での仕事があるため、1日かけて引っ越ししなくてはいけない。馬は馬運車、荷物は軽トラック、不要なものは処分するなど、慌ただしい時にお邪魔したが「好きなだけ取材してよ」と快く受け入れてくださる松永昌博調教師。

 松永昌博厩舎ではウインバリアシオンを担当した竹邑行生厩務員は「上田武司先生、瀬戸口勉先生、そして松永昌博先生。本当に人に恵まれました。次は縁あって、福永祐一厩舎でお世話になります。厩務員生活をあんちゃんの頃から知ってるユーイチのところで終わるのも何かの縁ですね」としみじみ語った。

 作業の合間に河原田菜々騎手が厩舎へ訪ねてきて、そのタイミングで大仲で記念撮影。松永先生の笑顔がとても印象的だった。そして、取材のお礼を先生に伝えると「ありがとうね」といって、手を差し出してくださった。

 握手をして、これで最後なんだなと思うと寂しい気持ちはあるが、調教助手、厩務員、そして管理馬はそれぞれの新天地で活躍することになると思うので、その時はまたニュースとして取り上げたい。

(取材・文:井内利彰)