【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】 ◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬 【シアトルスルー】  1977年に無敗で米三冠を達成。引退後は1984年に北米チャンピオンサイアーとなりました。自身が先行力を武器とし…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【シアトルスルー】

 1977年に無敗で米三冠を達成。引退後は1984年に北米チャンピオンサイアーとなりました。自身が先行力を武器としたように、スピードの持続力を伝えました。切れる脚はないものの、先に行ってしぶとい中距離血統で、配合によっては芝向きの馬も出し、日本ではタイキブリザードやダンツシアトル、マチカネキンノホシやヒシナタリーが芝重賞を勝ちました。

 エーピーインディを通じてサイアーラインを発展させており、近年のアメリカ最強馬であるフライトラインも直系子孫です。シニスターミニスター、パイロ、マジェスティックウォリアーといった優秀な種牡馬がダート戦線で大活躍しています。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「今年からダート三冠がスタート! 注目の血統はある?」

 今年から南関東の大井競馬場で行われる羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービーは、いずれもJRAと他地区地方馬に開放し、賞金も増額されます。

 直近1年間の大井種牡馬ランキングは、1位シニスターミニスター、2位パイロ、3位エスポワールシチー、4位ホッコータルマエ、5位マジェスティックウォリアーの順。エーピーインディ系が3頭入っているのが目に付きます。これらの血を持つ馬は要注目です。