世界卓球でもベンチからチームに声援を送った伊藤。彼女が大会後に下した決断に注目が集まった。(C)Getty Images 韓国・釜山で繰り広げられた中国との激闘から約1週間。日本を支えた23歳に称賛が集まっている。 先月25日まで釜山で行わ…
世界卓球でもベンチからチームに声援を送った伊藤。彼女が大会後に下した決断に注目が集まった。(C)Getty Images
韓国・釜山で繰り広げられた中国との激闘から約1週間。日本を支えた23歳に称賛が集まっている。
先月25日まで釜山で行われた世界卓球選手権で日本は、女子団体戦決勝で中国からの大金星にあと一歩にまで迫った。今夏のパリ五輪代表に選出されている張本美和、早田ひな、平野美宇の3選手がそれぞれ実力を発揮し、世界ランクトップ3を居並べた中国との歴史的な熱戦は列島を大いに沸かせた。
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チームとして自信を深めるに至った大会後に、自らの決意を改めて口にしたのは、伊藤美誠だ。この世界選手権でもサポート役に徹した彼女はパリ五輪の補欠メンバー入りについて「リザーブというのは向かないと思う。いかないと思います」と明言したのである。
東京五輪の混合ダブルスで金メダルを獲得するなど、大舞台の酸いも甘いも知る伊藤。そんな彼女の決断には、ライバルとして立ちはだかってきた「大国」のメディアも敏感に反応している。中国のポータルサイト『捜狐』は「伊藤は信念を貫いてきたが、今の自分が中国選手たちに簡単に勝てる選手ではないのだと気づいたのだ」と指摘。本人が明らかにした先述の意向をふまえ、「彼女は自分が代表にふさわしくないことを十分に理解している」と見解を示した。
もっとも、中国卓球界において「大魔王」の異名で恐れられた伊藤の決断は、好意的にも受け止めている。同メディアは、「これは彼女のキャリアにおいて重要な決断であるとともに、人間的な成長のために必要なものだった」とし、「この先、彼女がどこに進もうとも、その強さと粘りは賞賛に値する。伊藤が際立ったカリスマ性と強さを発揮するために、さらなる挑戦と前進を続けてほしい」とエールを送った。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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