又木は貴重なサウスポーとしてチームに貢献してくれそうだ(C)産経新聞社 評論家から賛辞の声が続々と寄せられています。 巨人のドラフト5位ルーキー、サウスポーの又木鉄平です。2月25日、ヤクルトとのオープン戦に6回からリリーフ登板する…

又木は貴重なサウスポーとしてチームに貢献してくれそうだ(C)産経新聞社

 評論家から賛辞の声が続々と寄せられています。

 巨人のドラフト5位ルーキー、サウスポーの又木鉄平です。2月25日、ヤクルトとのオープン戦に6回からリリーフ登板すると、2イニングを無安打無失点の快投。脱力したフォームから最速148キロのストレートを決めるなど、テンポのいい投球で首脳陣の評価をさらに上昇させました。

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 スポーツ紙のアマチュア野球担当記者は言います。

「山梨の県立進学校である日川高校、千葉県大学リーグの東京情報大を経て日本生命に入社し、3年目でドラフト指名を勝ち取った遅咲き左腕です。日本生命では先発もリリーフもこなしてきた。コントロールがいいし、常時140キロ台の後半を計測できるので、巨人でも役割を問わずフル稼働できるのではないでしょうか」

 今シーズン、巨人の左投手である程度「計算」できるのは、先発ならば助っ人のグリフィンとメンデス、ブルペン陣では中川皓太とバルドナード、高梨雄平あたり。後は「成長待ち」であることを考慮すれば、又木に多くの出番が訪れそうなのは自然な流れとも言えるでしょう。

「巨人が昨シーズン、2年連続Bクラスに沈んだ反省を踏まえ、水野スカウト部長は昨秋、『超即戦力ドラフト』を展開しました。支配下で高卒選手の指名は異例のゼロとなり、2024年シーズンにおける戦力の上積みを最重要視した形です。又木もその象徴と言えるでしょう。大卒社会人の選手はプロの指名が解禁される2年目にドラフトで漏れると、指名される可能性が一気に少なくなる。でも巨人のスカウト部は3年目シーズンの成長をしっかりと見定めて指名した。救援なら50試合登板を超えれば、新人王も視野に入ってくるでしょう」(前述のアマチュア野球担当記者)

 高校、大学とハングリーな環境で進化を果たし、社会人の名門チームで才能が開花した又木。このままアピールを続ければ、阿部巨人にとって開幕後も欠かせないピースになりそうです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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