俊足と強肩が魅力の松原はチャンスをものにできるだろうか(C)Getty Images 巨人ファンにとっては「嬉しい悲鳴」と言えそうです。 熾烈の一途を辿る外野手のスタメン争いです。現在、レギュラーはほぼ白紙の状態。メジャー通算178…

俊足と強肩が魅力の松原はチャンスをものにできるだろうか(C)Getty Images

 巨人ファンにとっては「嬉しい悲鳴」と言えそうです。

 熾烈の一途を辿る外野手のスタメン争いです。現在、レギュラーはほぼ白紙の状態。メジャー通算178発を誇る新外国人選手・オドーアがライトを守ることが濃厚ですが、レフトとセンターはオープン戦を通じて争わせる方針。ハイレベルな生存競争が繰り広げられているのです。

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 スポーツ紙のデスクは言います。

「レフトは経験値に優れた丸佳浩と、昨年10本塁打を放ち、大器の片鱗を見せた高卒4年目の秋広優人が争う構図です。丸は右脇腹痛が気になりますが、開幕にはしっかり合わせてくるでしょう。センターは超激戦区。チーム内では『天才』と呼ばれながら、昨季1軍でノーヒットに終わった松原聖弥がオープン戦初戦となる2月23日の阪神戦で3安打と輝きを放ちました。するとドラフト3位ルーキーの佐々木俊輔もここまでヒットと打点を量産。勝負強さも際立ち、開幕スタメンへ猛アピールを続けているのです。オコエ瑠偉、萩尾匡也の右打者も虎視眈々とその座を狙っており、楽しみなサバイバルが続いています」

 松原は2021年シーズンで135試合に出場。規定打席に到達し、打率.274、12本塁打、37打点に15盗塁と飛躍の年にしましたが、翌2022年には50試合に出場で打率.113と急降下。昨季は出場21試合止まりで12打数無安打と地獄を見ました。

 そんななか、2軍時代をよく知る阿部慎之助新監督の就任はこの上ないチャンスであると、前述のデスクは言うのです。

「松原の魅力は打撃面だけでなく、俊足と強肩にあります。阿部新監督は機動力でかき回す野球を目指しているため、松原は適任。センターとしては守備範囲が広い点も高ポイントでしょう。このままアピールを続けられれば、開幕スタメンの可能性は十分あります」

 一方、ルーキー・佐々木をスタメンから外す理由がないのも、嬉しい現状です。

「帝京高校、東洋大学、日立製作所と名門チームでレベルアップしてきた左打者。佐々木も強肩が際立ち、守備面でも安心してセンターを任せられる。巨人のスカウト陣はDeNAのドラフト1位・度会(ENEOS)と比較してもひけを取らない実力との評価をしているとの話も聞きます」(前述のデスク)

 3月29日、東京ドームのフィールドに立っているのは、いったい誰になるのか。オープン戦の結果から目が離せません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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