中国戦でも陳夢を破るなど存在感を示した早田。日進月歩で飛躍を続ける彼女に中国メディアからも警戒が強まった。(C)Getty Images 日本卓球界のエースが放った言葉は、“大国”でも小さくない注目を集めた。 去る現地2月24日に韓国・釜山…
中国戦でも陳夢を破るなど存在感を示した早田。日進月歩で飛躍を続ける彼女に中国メディアからも警戒が強まった。(C)Getty Images
日本卓球界のエースが放った言葉は、“大国”でも小さくない注目を集めた。
去る現地2月24日に韓国・釜山で行われた世界卓球選手権団体戦の女子決勝で、日本は中国に2-3と惜敗。先に王手をかけるなど、大会5連覇中だった絶対女王を相手に奮闘したが、無念の準優勝に終わった。
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大会後に開かれた帰国会見で、エースの早田ひなは「エース対決になった時の力不足を感じた」と吐露。孫穎莎との地力の差を漏らしつつも、「パリ五輪に向けて孫選手にフォーカスして、強化していきたい」と“難敵”の打倒を誓った。
この力強い言葉は、中国にも轟いている。同国のポータルサイト『捜狐』は「早田のスピーチは恐ろしいものだった」と指摘。最終決戦で東京五輪の金メダリストである陳夢を打ち破った日本のエースに対する警戒を強めた。
団体戦決勝の激闘を「ファンを驚かせ、追い込むものだった」と振り返った同メディアは「結果的に日本は敗れたが、選手たちは悔しそうな顔を一切浮かべていなかった。そして早田は記者会見で孫穎莎の打倒を誓った。彼女の力強い言葉は、結果に対する自信の表れだ」と強調し、こう断じた。
「中国の女子卓球における次なる最大の敵は、明らかに早田ひなだ。彼女は中国をしっかりと見据えながら戦っている。もはや侮ることなどできない」
早田の成長に危機感を募らせた同メディアは、「男子でも、女子でも、育成面では中国は後れを取り始めている」と強調。そして松島輝空(16歳)や張本美和(15歳)というティーンエージャーが台頭した今大会の日本を称賛し、「中国はいまだにベテランに頼っている状況だ。我々にとって日本はかつてないほどの強敵になる」と約半年後に迫るパリ五輪での苦闘を予想した。
中国でも存在感を強める早田。彼女のさらなる成長が日本の悲願である団体戦での金メダル獲得のカギになるのは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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