重賞勝ち馬3頭の妹となるミラビリスマジック(牝3、美浦・国枝栄厩舎)が、チューリップ賞(3歳牝・GII・芝1600m)で無敗でのタイトル獲得を狙う。  ミラビリスマジックは父キズナ、母ソーマジック、母の父シンボリクリスエスという血統。母…

 重賞勝ち馬3頭の妹となるミラビリスマジック(牝3、美浦・国枝栄厩舎)が、チューリップ賞(3歳牝・GII・芝1600m)で無敗でのタイトル獲得を狙う。

 ミラビリスマジックは父キズナ、母ソーマジック、母の父シンボリクリスエスという血統。母は08年アネモネSの覇者で、桜花賞の3着馬。兄姉も活躍しており、半姉マジックキャッスルは21年愛知杯を制し、20年秋華賞で2着、21年ヴィクトリアマイルで3着。同じくソーダズリングは今年の京都牝馬Sを制している。また、半兄ソーヴァリアントは21年と22年のチャレンジCを連覇。同じくソーグリッタリングはリステッドを2勝している。

 ここまで2戦2勝。昨年12月の新馬(中山芝1600m)は好位からゴール前でグイッと抜け出して完勝。続く前走の菜の花賞は中団から悠々と差し切り、3/4馬身の着差以上の完勝だった。今回は重賞初挑戦、さらに初の関西遠征となるが、十分に好勝負になるだろう。

 勝てば桜花賞の有力候補に浮上する一戦。アパパネやアーモンドアイなど、幾多の名牝を送り出してきた国枝厩舎から、新たなヒロイン候補が生まれることを期待したい。