徳島県立徳島商業高校の硬式野球部の主将兼エースとして昨年、12年ぶりの夏の甲子園出場を果たした森煌誠(こうだい)さん(3年)が、日本学生野球協会の今年度の優秀選手に選ばれた。27日に同校で表彰式があった。 森さんは昨夏の徳島大会で全5試合…

 徳島県立徳島商業高校の硬式野球部の主将兼エースとして昨年、12年ぶりの夏の甲子園出場を果たした森煌誠(こうだい)さん(3年)が、日本学生野球協会の今年度の優秀選手に選ばれた。27日に同校で表彰式があった。

 森さんは昨夏の徳島大会で全5試合を一人で投げ抜き、夏の甲子園に出場。1回戦で強豪、愛工大名電(愛知)を相手に10奪三振、1失点で完投勝利するなど活躍した。高校卒業後は社会人野球へ進み、プロ入りを目標に経験を積むという。

 県高野連の木屋村浩章会長から表彰盾を贈られた森さんは「受賞できてうれしい。これからも野球を続け、プロ野球選手になる夢をめざして頑張っていきたい」と決意を語った。

 その後、報道陣の取材に応じ、森さんは高校野球生活を振り返った。試合中に足がつり、ベンチの仲間が懸命に手当てしてくれた思い出を語り、「野球はベンチの仲間も含めた全員でするものだと知って、うれしかった」と笑顔を見せた。後輩たちに向けて「考えすぎず、はつらつとプレーし続ければ結果はついてくる。がむしゃらに頑張ってほしい」とエールを送った。(吉田博行)