米大リーグ・ドジャースの大谷翔平(29)が27日(日本時間28日)、アリゾナ州グレンデールでホワイトソックスとのオープン戦に移籍後初出場した。エンゼルスに在籍していた昨年9月に右ひじ手術を受け、今季は打者に専念する。同月3日以来の実戦とな…

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平(29)が27日(日本時間28日)、アリゾナ州グレンデールでホワイトソックスとのオープン戦に移籍後初出場した。エンゼルスに在籍していた昨年9月に右ひじ手術を受け、今季は打者に専念する。同月3日以来の実戦となった。

 午前8時35分、球団施設のロッカー室に入り、私服から着替える。同室に掲示されたスケジュール表によると、大谷はベッツとフリーマンに挟まれた2番・指名打者で出場予定。1~3番に最優秀選手(MVP)経験者が並んだ。

 午前10時30分、大谷はグラウンドでのウォーミングアップや走塁練習を終え、リラックスした表情でクラブハウスへ入った。

 午後0時50分、球場入り。中堅付近でホワイトソックスの1番フレッチャーと会話を交わす。

■初打席は見逃し三振

 午後1時5分、試合開始。

 一回、スタンドの歓声を浴びて、大谷が初打席へ。カウント1―2からの外角100マイル(約161キロ)を見逃し、三振に倒れる。2球目を強振し、空振りしたときにはヘルメットが外れた。

■第2打席は二ゴロ併殺打に

 三回。無死一、三塁の好機で第2打席を迎える。積極的に初球のスライダーに手を出したが、二ゴロ併殺打に倒れた。

■第3打席、左翼スタンドへ本塁打

 五回2死二塁。フルカウントからの6球目、95マイル(約153キロ)をとらえ、左翼スタンドへ本塁打を放つ。

     ◇

■「チームに貢献し、早く認めてもらえるように」

 第3打席後、交代した大谷は報道陣の取材に応じた。主なやり取りは以下の通り。

 ――3打席を振り返って。

 振ったのもよかったですし、1打席目から3打席目まで、徐々に感覚もよくなってきているので、あとは見逃したコースが、自分の思った通りのコースかどうかが一番大事かなとは思います。

 ――9月以来の実戦。体の感覚は。

 感覚もよかったです。体自体の強さもよかったですし、ケージで振っている感じも、このところの中では一番よかったんじゃないかなと思うので。あとは、無事に終わってよかったなというのがいまの気持ちかなと思います。

 ――ドジャースの一員になった実感は。

 まだ1試合目なので、これからかなと思いますけど。しっかりとチームに貢献して、早くそういう風に認めてもらえるように頑張りたいと思います。(グレンデール=高橋健人)