第97回全日本学生選手権(インカレ)。この日はクロスカントリーフリーが行われた。男女ともに早大勢が強さを見せ、多数入賞。まさに臙脂にそまった1日となった。★クロスカントリー女子15キロフリー本田千佳(スポ4=秋田・花輪) クロスカントリー…

 第97回全日本学生選手権(インカレ)。この日はクロスカントリーフリーが行われた。男女ともに早大勢が強さを見せ、多数入賞。まさに臙脂にそまった1日となった。

★クロスカントリー女子15キロフリー

本田千佳(スポ4=秋田・花輪)

 クロスカントリー女子15キロフリーに出場したのは、本田千佳(スポ4=秋田・花輪)、鎌倉春音(スポ2=長野・白馬)、岩佐奏葉(スポ1=北海道留萌)、小池梓(スポ1=北海道富良野)、山崎優風(スポ1=長野・飯山)。5人が出場し4人が入賞。33ポイントを獲得した。

 今大会クロスカントリー個人種目3種目目。優勝の栄冠を手にしたのは本田。スタート直後からその走りは圧倒的だった。序盤から首位につけ単独走となったが順位もペースも落とすことなく、2位に1分58秒5差をつけトップでゴール。個人種目三冠(スプリント、フリー5キロ、フリー15キロ)を成し遂げた。鎌倉、山崎、小池、岩佐も本田の走りに続いた。序盤、鎌倉と山崎は2位集団の前方、小池と岩佐は集団後方につけレースを進めた。レース中盤から集団が徐々に分かれ始め、2位集団の早大勢は鎌倉と山崎に絞られた。2人は集団の先頭で他大にトップを譲ることなく走り続け、スキーの実力はもちろん他大を前に出さないという戦略面でも強さを示した。そしてその勢いのまま山崎が2着、鎌倉が3着でゴール。少し遅れて小池は6着、岩佐が12着でゴールした。ワンツースリーを決めた本田、山崎、鎌倉はもちろん、小池、岩佐も1年生ながらその実力の高さを充分に見せつけたレースとなった。

★クロスカントリー男子30キロフリー

山崎大翔(スポ3=富山・南砺平)

 今大会個人種目としては最終種目であるクロスカントリー男子30キロフリー。早大からは橋本礼徳(スポ4=長野・飯山)、山崎大翔(スポ3=富山・南砺平)、小池駿介(スポ2=北海道富良野)、神幸太朗(スポ1=北海道留萌)の4人が出走した。3人が入賞し、22ポイントを獲得。女子に引き続き早大の強さを見せ、総合優勝を大きく手繰り寄せたレースとなった。

 早大クロスカントリー部門は男子も強かった。今種目で優勝に輝いたのは山崎。16日に行われた10キロフリーに続き、その軽快な滑りを見せた。序盤からトップ集団前方に位置づけレースを展開した。2周目までは集団2番手、3番手あたりをキープ。3周目でトップに躍り出た。途中他大の選手に前を譲るもラスト1周で再びトップへ。後ろに37.4秒差をつけ優勝をつかみ取った。山崎のゴールから約3分後に5着でゴールしたのは、小池。そしてその約5秒後にルーキーの神が6着でゴールした。小池はレースの序盤トップ集団の後方につけ、レースが進むにつれトップ集団からは落ちたものの、走りの質は落とさなかった。小池、神の両選手とも最後まで粘り強く気持ちのこもった走りを見せた。橋本はレース終盤で左足をさする様子を見せ立ち止まるも、最後までその走りを続けた。チームメイトが待つゴールでは笑顔を見せ、最後のインカレを走り抜いた。

(記事・写真 堀内まさみ)

結果

▽クロスカントリー女子15キロフリー

1位 本田千佳(スポ4=秋田・花輪)
2位 山崎優風(スポ1=長野・飯山)
3位 鎌倉春音(スポ2=長野・白馬)
6位 小池梓(スポ1=北海道富良野)
12位 岩佐奏葉(スポ1=北海道留萌)

▽クロスカントリー男子30キロフリー

1位 山崎大翔(スポ3=富山・南砺平)
5位 小池駿介(スポ2=北海道富良野)
6位 神幸太朗(スポ1=北海道留萌)
20位 橋本礼徳(スポ4=長野・飯山)
DNS 大堰徳(スポ3=岩手・盛岡南)

▽学校対抗得点男子1部(18日まで)

1位 早大 90点(2位と8.5点差)

▽学校対抗得点女子1部(18日まで)

1位 早大 136.5点(2位と27.5点差)