無傷の3連勝でクラシックの主役に浮上するか。超高額馬のダノンエアズロック(牡3、美浦・堀宣行厩舎)が、弥生賞ディープインパクト記念(3歳・GII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。  ダノンエアズロックは父モーリス、母モシーン、母Fas…

 無傷の3連勝でクラシックの主役に浮上するか。超高額馬のダノンエアズロック(牡3、美浦・堀宣行厩舎)が、弥生賞ディープインパクト記念(3歳・GII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。

 ダノンエアズロックは父モーリス、母モシーン、母Fastnet Rockの血統。母は豪州でG1を4勝した名牝。半姉のプリモシーンは18年のフェアリーS、関屋記念、20年の東京新聞杯と重賞を3勝している。

 ここまで2戦2勝。昨年6月の新馬(東京芝1800m)は好発から一旦はハナに立ったが、向正面で他馬に譲って番手。直線で抜け出すと、長く脚を使って危なげなく押し切った。続くアイビーSは超スローの番手から。押し切りを図るホウオウプロサンゲをきっちりと捕らえて、着差以上の完勝だった。いい意味でモーリス産駒らしくない、上がり3F32秒7の決め手が印象的。今回は4カ月半ぶりの実戦、加えて初めての右回りと課題もあるが、それを通過点にしなければいけない器だ。

 国内のセールで取り引きされた馬に限ると、過去最高額の重賞勝ち馬は14年のきさらぎ賞とチャレンジCを制したトーセンスターダム、19年きさらぎ賞を制したダノンチェイサーの2億5000万円。ダノンエアズロックが勝てば、2頭を抜いて首位浮上となる。勲章を手にして、いざクラシックへ。値段にふさわしい圧巻の走りを期待したい。