中国相手にも存在感を示した平野。パリ五輪での対戦が楽しみだ(C)Getty Images 2月24日に行われた世界卓球選手権団体戦(韓国・釜山)の女子決勝で、日本代表は世界ランク1位の中国代表と対戦し、2‐3で敗れ、惜しくも準優勝に終わった…
中国相手にも存在感を示した平野。パリ五輪での対戦が楽しみだ(C)Getty Images
2月24日に行われた世界卓球選手権団体戦(韓国・釜山)の女子決勝で、日本代表は世界ランク1位の中国代表と対戦し、2‐3で敗れ、惜しくも準優勝に終わった。日本は早田ひな、平野美宇が白星をもぎ取り、張本美和も2試合で互角の戦いを繰り広げるなど、王者・中国に肉薄。53年ぶりの頂点には届かなかったものの、日本選手のポテンシャルが印象付けられた一戦となった。
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世界ランクトップ3である孫穎莎、陳夢、王芸迪を揃える中国に対し、張本、早田、平野で臨んだこの試合は最終第5試合までもつれるなど、まさに死闘を演じた。すべての試合で熱戦が展開された中、3試合目に登場した平野が王芸迪に3-1で勝利を収めており、その戦いぶりは今後への期待を大きく膨らませるものとなった。
これまで以上にこの試合では、平野のバックハンドの強打がコースに決まり、王芸迪にプレッシャーをかけ続けた。平野は最後まで集中力を維持し、世界ランク2位の強豪を撃破。この勝利で日本が先に世界一へ王手をかけるなど、中国にとってはまさに衝撃の試合結果となった。
そして試合後には、辛くも日本を破り大会連覇を果たした中国の国内メディアは、驚異的な強さをみせた平野の存在に高い関心を寄せているようだ。ポータルサイト『捜狐』では、試合翌日の2月25日に公式サイト上で平野の戦いぶりを振り返っている。
同メディアは、この決勝での平野の勝利を「日本チームの中でのベストパフォーマンス」と評しており、「この選手が非常に高い集中力を持っていることは明らかだった。王芸迪の試合は非常にハードであり、平野美宇が王芸迪を封じ込められたのは、彼女のバックハンドの見事なテクニックがあったからだ」と指摘。
さらに、「早田や張本と比べると、平野は戦術的なバリエーションが豊富で、対戦する日本人選手としては最もタフな選手の1人だ。平野はスピーディな速攻に加え、極めて強力なバックハンドスピンを繰り出すことができる」とスキルを絶賛。
また他にも、この日の結果を踏まえ、中国のエースである孫穎莎に対し、「ライバルは早田だけでなく、平野も大きな影響を与える」と強調しながら、「孫はもっと平野と対戦する機会を増やすべきだ」などと綴っている。
優勝こそ逃したものの、今大会で日本は目標の1つだった、パリ五輪出場権を勝ち取っている。シングルス五輪代表に選ばれている平野の存在は、今後、さらに中国選手から警戒されることは間違いないだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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