今週の日曜日は、中山競馬場で中山記念(GII・芝1800m)が行われます。  過去10年の中山記念は全て開幕週に開催されており、馬場の傷みが少ない状況で行われています。そのため、過去10年の中山記念で3着以内に入った馬は全て4角を9番手…

 今週の日曜日は、中山競馬場で中山記念(GII・芝1800m)が行われます。

 過去10年の中山記念は全て開幕週に開催されており、馬場の傷みが少ない状況で行われています。そのため、過去10年の中山記念で3着以内に入った馬は全て4角を9番手以内で通過していました。

 馬場コンディションが良好であるという事は簡単には前が止まらない馬場とも言えます。その状況で上位争いに絡むためには、勝負所である程度の位置につけている必要があると言えます。

 ただ、実際のレースで各馬の位置取りを正確には把握できません。そこで、過去10年の中山記念における前走4角の位置別成績を見ると、前走4角9番手以内の馬が9勝2着8回3着7回と良績を残していました。

 前走の勝負所で後方に位置している馬は、今回も同じような競馬になる可能性が高いですし、前走の位置取りで各馬の評価を決めるのも的中を手にするためのひとつの方法と言えるかもしれません。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走4角10番手以下(ただし、前走3着以内の馬は除く)
[0-0-0-21]複勝率0%
該当馬:イルーシヴパンサー、ソールオリエンス、タイムトゥヘヴン、ホウオウリアリティ、ラーグルフ、レッドモンレーヴ
(過去の該当馬:17年アンビシャス1番人気4着)

※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

 上位人気が予想されるソールオリエンスが該当しました。

 前走4角10番手以下の馬は劣勢で、馬券に絡んだのは前走で3着以内に好走した馬のみとなっています。前走で3着以内と結果を残している馬は、他馬を圧倒する末脚の威力を持っている事や調子の良さを活かして好走していると考えられます。

 ソールオリエンスは前走4角12番手で8着と結果を残せていません。しかも、ソールオリエンスのこれまでのレースを見ると、中山ではコーナーを上手く曲がれないケースが多く、どうしても後方の位置取りとなってしまいます。

 ソールオリエンスの今までのレースから今回も後ろからの競馬になる可能性が高そうですし、中山記念の過去の傾向も踏まえると高い評価はしづらい印象です。これまでの実績から上位人気が有力で配当妙味は薄いですし、ここは思い切って評価を下げる方が得策なのではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。