秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)の最終戦。第1セット序盤からMB麻野堅斗(スポ1=京都・東山)やOP畑虎太郎(スポ2=福井工大福井)、OH水町泰杜主将(スポ4=熊本・鎮西)が立て続けに相手のスパイクをシャットアウトし、4連続得点でリー…
秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)の最終戦。第1セット序盤からMB麻野堅斗(スポ1=京都・東山)やOP畑虎太郎(スポ2=福井工大福井)、OH水町泰杜主将(スポ4=熊本・鎮西)が立て続けに相手のスパイクをシャットアウトし、4連続得点でリードした。ストレートに構えていたリベロ荒尾怜音(スポ4=熊本・鎮西)が相手のバックアタックを上げ、水町が後ろからの難しいトスを打ち切るつなぎの強さを発揮。その後セッター前田凌吾(スポ2=大阪・清風)もブロックポイントを生み出し、11―7と先行した。一時逆転を許したものの、MB伊藤吏玖副将(スポ4=東京・駿台学園)のサーブ時、前田がさらに2度相手のスパイクをシャットし5連続得点で突き放す。最後は水町がパイプを決め、第1セットを取った。
喜ぶ水町主将と伊藤副将。水町は最優秀選手賞を受賞した
第2セットはOH山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘)のスパイクでの得点から幕開け。序盤、相手の3本のサービスエースで3点差となり、これ以上離されたくない場面で伊藤のブロックポイントがあったが、相手のサーブの勢いは止まらず8―13。しかし前田のサーブで相手を崩し、同点まで追い上げる。20―21の場面、相手のサーブがネットインになり、フライングレシーブでなんとか返球。相手が万全の攻撃を仕掛けてきたところ、麻野がブロックし粘りを見せる。直後、水町のサーブで相手を崩し、チャンスボールが帰ってきたところで麻野のクイックが決まり、ついに前に出る。荒尾の華麗なサーブレシーブから畑が強烈なスパイクを放ったことでセットポイントを握り、最後は相手のサーブミスでこのセットを取り切った。第3セットは日体大のブロックとディグに苦戦して終始リードされる展開が続き、20-25で落とした。
迎えた第4セット。競った展開が続く中で、山田がブロックでタッチを取ると、すぐにサイドに開いて自らスパイクを決め、チームを鼓舞した。日体大も3セット目同様、早大の攻撃に対応し、お互いに全く引けを取らない状態で終盤に突入した。24―23の局面、浅野翼(スポ3=宮城・東北)をサーブで投入し勝負をかけるも、日体大はこれを凌ぎ、次のラリーで逆転する。それに対して早大も代わって入った佐藤遥斗(スポ1=東京・駿台学園)がディグでつなぎ、山田がブロックアウトを取った。山田のスパイクでマッチポイントを握ると、最後は水町がブロックでシャットアウトし、勝利を決めた。
優勝を決め、喜ぶ選手たち
セットカウント3―1(25―22、25―23、20―25、28―26)で勝利し、春にあと一歩のところで達成できなかった全勝優勝を達成した早大。秋季リーグ戦は、後半になるにつれてスターティングメンバーがパフォーマンス維持に苦しむ場面も見られた。しかし、前半にMBとして出場した板垣慧(政経2=京都・洛南)や多様な起用に応えた浅野などの活躍で、全員でチームを支える空気感が形作られ、1カ月後に控えた全日本大学選手権に向けて、弾みをつけた大会となった。
(記事 井口そら、写真 末松花菜)