令和5年度、大学四冠を達成した早大バレーボール部。その素晴らしい1年を振り返るために、稲門バレーボール倶楽部のご支援・ご協力のもと、今までの節目となる試合の記事を加筆・再編集し、「四冠」記念誌を作成しました。祝勝会で配布させていただいた冊…

 令和5年度、大学四冠を達成した早大バレーボール部。その素晴らしい1年を振り返るために、稲門バレーボール倶楽部のご支援・ご協力のもと、今までの節目となる試合の記事を加筆・再編集し、「四冠」記念誌を作成しました。祝勝会で配布させていただいた冊子のWeb版をお届けします。

 

 

令和5年度 早稲田大学バレーボール部

 

春季関東大学リーグ戦、東日本大学選手権、

 

秋季関東大学リーグ戦、全日本大学選手権

 

優勝 四冠達成

 

 


 

 私が男子バレーボールチーフに就任することが決まり、初めて見た試合が前回の全日本インカレの準決勝・筑波大戦でした。記事を書くためにスタンド席でスコアを取っていたのですが、コート上の尋常ではない様子を俯瞰している気分でした。

 就任してから今回の全日本インカレを迎えるまで、この試合の印象が刷新されることは正直ありませんでした。どれほど勝利を重ねても、ずっと私の中の選手たちの印象は、悔しそうな様子だったのです。春季リーグ戦では、1位の嬉しさよりも、最終戦の悔しさが上回ったと思います。直前まで4年生が不在の中、3年生を中心にチーム作りをして挑んだ東日本インカレでは、4年生の調子が上がらずに苦しみ、準決勝の明大戦で辛勝。試合後には緊迫した空気が流れていました。流れが悪くなると、あの試合がフラッシュバックするようでした。こんなにすごい選手たちだけれど、自信よりも悔しさや不安が現れていることが多かったように思います。

 しかし一転、全日本インカレではだんだんと歯車がかみ合い、準決勝・決勝でも圧倒的な強さを見せました。最後の最後で自信に満ち満ちて、納得する形で終わることができたことをうれしく思います。そしてその様子を今度はフロアで、少しは部に近づいた目線で見ることができて本当に光栄でした。このチームの、この1年を見ることができたのは、今の部を見る私たちの特権です。

 「四冠」記念誌は、そんな素晴らしい1年を振り返っていただくために、今までの節目となる試合の記事を集め、新たに書き加えて再編集しました。何年後、何十年後になっても、今の仲間たちやご自身の子ども、孫にわたるまで、「こんなことがあった」と振り返る一助になれば幸いです。

 最後に、いつも取材に対応してくださる監督・部員のみなさまや、様々なご支援をくださったOBのみなさま、ありがとうございました。今後もバレーボール部と早稲田スポーツ新聞会との関係性が良いものでありますように。何卒ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

(令和5年度男子バレーボールチーフ 五十嵐香音)

 

 

発行:早稲田スポーツ新聞会

協力:稲門バレーボール倶楽部