本日2月23日は東のレジェンド・横山典弘騎手の56歳の誕生日。そこで今回は2月23日生まれたちの運命が紡いだ、今から10年前の日本ダービーを振り返りたい。  2014年6月1日。トップクラスの牝馬と名高かったハープスターを阪神JFで下し…

 本日2月23日は東のレジェンド・横山典弘騎手の56歳の誕生日。そこで今回は2月23日生まれたちの運命が紡いだ、今から10年前の日本ダービーを振り返りたい。

 2014年6月1日。トップクラスの牝馬と名高かったハープスターを阪神JFで下した、牝馬のレッドリヴェールが参戦したことで盛り上がりを見せていた。1番人気に推されたのは、皐月賞馬のイスラボニータだった。2番人気は皐月賞2着のトゥザワールド。その皐月賞で上がり最速の末脚を見せるも4着となったワンアンドオンリーは単勝5.6倍の3番人気に支持された。

 皐月賞までは中団以降から末脚を生かすスタイルだったワンアンドオンリー。しかし、この日は横山典騎手に促されて好位のインを確保する。この一戦にかける名手の気迫が伝わってくるポジショニングだった。

 道中はロスなく運んで直線へ。残り400mでイスラボニータが先頭に立とうとした瞬間、外から一気に襲い掛かる。ここからは2頭の一騎打ちに。イスラボニータも激しく抵抗したが、最後はワンアンドオンリーがグイッと抜け出して先頭でゴール。世代の頂点に立った瞬間だった。そして「ダービーを勝ちたい」と公言し続けていた橋口弘次郎調教師が、遂に悲願を達成したことも感動を呼んだ。

 では、このレースの何が“2月23日”にまつわる話なのか。それは横山典騎手だけでなく、ワンアンドオンリー、そして前田幸治オーナーの“チームワンアンドオンリー”。さらに、このレースをご観覧された徳仁皇太子親王(当時)の誕生日が2月23日だったのである。長い競馬の歴史において、これ以上ないほどの偶然だった。

 ちなみに、そのほかの2月23日生まれの馬では07年のドバイデューティーフリーなど日本・海外GI3勝のアドマイヤムーンや82年のオークスを制したシャダイアイバー。現役馬では重賞6勝を挙げ、高松宮記念に出走予定のメイケイエールらがいる。また、ドウデュースなどを所有するキーファーズ代表・松島正昭氏も同日が誕生日。皆さま、お誕生日おめでとうございます。