【ブンデスリーガ】フライブルク 3-3 フランクフルト(日本時間2月18日/ヨーロッパ・パルク・シュタディオン) 今季ブンデスリーガの恒例行事となっている抗議活動が、本来の趣旨とはかけ離れた方向へと暴走し始めている。堂安律と長谷部誠が先発出…
【ブンデスリーガ】フライブルク 3-3 フランクフルト(日本時間2月18日/ヨーロッパ・パルク・シュタディオン)
今季ブンデスリーガの恒例行事となっている抗議活動が、本来の趣旨とはかけ離れた方向へと暴走し始めている。堂安律と長谷部誠が先発出場したフライブルクvsフランクフルト戦では、これまでもピッチに投げ込まれていたお菓子以外にラジコン飛行機まで登場し、長時間の試合中断へとつながった。これには選手もうんざりし、監督も「選手にとって良いことではない」と悪影響について言及した。
2-2の同点で迎えた52分、日本代表MFの堂安が右サイドからドリブルを仕掛けたタイミングで、主審トビアス・シュティーラーが試合の中断を命じた。抗議活動の一環でピッチに大量のお菓子などが投げ込まれたためだ。チャンスを潰された格好となったこの事態には、堂安も思わず大きなジェスチャーで怒りを露わにした。
ブンデスリーガにおけるサポーターの抗議活動は、昨年12月中旬あたりから始まったものだ。ブンデスリーガが将来的に放映権を管理する子会社を設立し、その株式の一部を投資会社に売却するという新案に反対によるもので、始まった当初はサポーターがピッチにお菓子を投げ込み、日本ではボーフムの浅野拓磨がチョコレートを“拾い食い”したことでも話題となっていた。
ところが、この抗議活動はエスカレートする一方で、最近は大量のテニスボールなど選手に当たったら危険なものも投げ込まれはじめている。このフライブルクvsフランクフルト戦ではなんと、お菓子のみならずラジコン飛行機が飛び交う異常事態に発展。主審は危険と判断し、流石にうんざりする選手たちを一旦ロッカールームに下げさせた。
このトラブルにABEMA視聴者が反応。コメント欄には「ふざけんな」「あぶねえなー」「なんやこれ」「流石に堂安が可哀想すぎる」「この妨害はやりすぎだろ・・」「妨害すんなよ」「カオス」「Jリーグじゃありえん」「ラジコンは選手にとって当たると危険」「ラジコンは一線を越えてるよ」「まさかの試合中止は勘弁」など苦言が溢れた。
試合が再開されたのはなんと13分後。この明らかな試合妨害にABEMA解説を務めた元日本代表DFの安田理大氏は、「堂安選手が良い位置でボールを持ったんですが。飛んでいるものが選手に当たるなどもありえるし、危ないですよね」とコメントしている。
試合後にフライブルクのクリスティアン・シュトライヒ監督は「得点する絶好のチャンスで試合を止めなければいけないのは、明らかに選手たちにとって良いことではない」と批判的なコメント。ゲーム中断がもたらす悪影響を懸念した。日本時間で2月24日から26日にかけて開催されるブンデスリーガ第23節では、こんな事態を避けたいが、はたして……。
(ABEMA/ブンデスリーガ)