2階級で4団体統一を成し遂げるなど強さを証明し続けている井上。そんな日本の怪物に17歳の超新星が異論を唱えた。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext ボクシング界で注目を集める神童が、世界ナンバーワンの呼…

2階級で4団体統一を成し遂げるなど強さを証明し続けている井上。そんな日本の怪物に17歳の超新星が異論を唱えた。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 ボクシング界で注目を集める神童が、世界ナンバーワンの呼び声もある“怪物”井上尚弥(大橋)に対する持論を披露した。

 発信者となったのは、フェザー級に属するカーメル・モートンだ。わずか17歳にしてプロデビューを飾った神童は、アマチュア時代に47戦46勝(1敗)を記録。元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー氏も実力に太鼓判を押される超逸材である。

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 そんなモートンは、現地時間2月20日に米ボクシング専門ポッドキャスト番組『TRU School Sports』のミニインタビューに登場。将来的なフェザー級への転級も囁かれる井上について「今の時点で俺と同じ階級じゃないからね」と冷静に語ったうえで、軽量級で異彩を放つ日本人への敬意を示した。

「6年後、もしくは7年後にどうなるかはわからない。もちろん対戦が実現したら素晴らしいと思う。イノウエは凄い選手だ」

 さらにモートンは一部で話題となった井上の“ある発言”にも言及した。

 それは米老舗誌『The Ring』のインタビューで井上尚弥(大橋)が口にした「感想」だった。昨年7月に行われたスティーブン・フルトン(米国)とのスーパーバンタム級で2団体王座戦について問われたモンスターは、「彼がアメリカ人だからなのかわからないけど、顔にパンチをもらうのを嫌っていた。大和魂で戦う日本人とはボクシングスタイルが違う」と指摘した。

 あくまでフルトンに対する見解だった。しかし、一部のファンやメディアの間で「アメリカ人」に対する考察として捉えられ、物議を醸したのである。

 このインタビューを「見た」というモートンは、「今の彼(井上)はあの階級ではベストな選手だし、もっといろんなアメリカの選手と戦ってほしい」と吐露。さらにこう続けている。

「フルトンは良い選手だよ。だけど、あの辺の階級でベストかって言われるとそんな選手じゃない。もっといろんな選手がいるし、将来的には俺もいる。アメリカならレイモンド・フォード(米国)とかハイレベルな技術を持った選手もいるからね」

 フェザー挑戦は25年以降と見られている井上。果たして、フルトンを「ベストじゃない」と断言したモートンと拳を交わす日は訪れるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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