オーストラリア・サッカー協会は、2006年からアジアサッカー連盟の一員となった。代表チーム同士が何度も対戦し、日本のサ…

 オーストラリア・サッカー協会は、2006年からアジアサッカー連盟の一員となった。代表チーム同士が何度も対戦し、日本のサッカーファンにも、すでになじみの国である。蹴球放浪家・後藤健生も取材で訪れ、逆転の発想で「抜け道」を見つけてきた。

 ■空港から「無料」で目的地へ

 実は、空港のはずれにあるバス停から市内バスに乗れば、「バクスター・クレイグルバーン線」の「ブロードメドウズ」という鉄道駅まで行くことができるのです。そして、この駅から上り電車に乗れば、メルボルン市内まで30分ほどで到着します。しかも、メルボルンの電車は何線の電車でも、市内に入るとそのまま「シティ・ループ」という環状線に乗り入れますから、「スカイバス」のように乗り換えなしで目的地のそばに行くことができます。

 環状線以外の駅に行くにしても、環状線内の駅で他の線に乗り換えればいいわけです。

 空港に鉄道が乗り入れていない場合、オーストラリアやニュージーランドでは、この方法が有効です。

 実際、昨年、女子ワールドカップでニュージーランドに行ったときも、オークランドではバスと電車の乗り継ぎで無料で市内まで行くことができました。

■駅員に呼び止められて13豪ドル

 さて、オーストラリア最大の都市であり、アジアカップでも女子ワールドカップでも決勝戦が行われたのはシドニーです。

 そして、シドニー国際空港は市内から南に8キロほどと近いので、とても便利な空港です。

 しかも、空港には「エアポート・リンク」という鉄道が走っていて、約10分ほどで中央駅まで行くことができるのです(日本でこれほど便利なのは、博多駅から地下鉄で1本の福岡空港くらいでしょう)。

 さて、最初にシドニーに着いたとき、僕も当然のように、この「エアポート・リンク」を利用しました。しかし、運賃が17.80豪ドルもかかったのです(当時の為替レートでは、1豪ドルは約80円)。

 シドニー市内なら鉄道の運賃は4.80豪ドルですみました。そして、ADカードを手に入れてからは、鉄道は無料で利用できるようになりました。

 で、ブリスベーンの日本対イラクの試合を見にいくために空港に行くときも、「エアポート・リンク」で空港に向かいました。今度はADカードを持っているので、無料で利用できると思っていたのです。しかし、改札を通ろうとしたら駅員に呼び止められ、13豪ドルを徴収されてしまったのです。

■空港駅の使用料を「タダにする」裏ワザ

 つまり、ADカードによって無料になるのは鉄道運賃の部分であって、空港駅の利用料は無料ではなかったのです。つまり、到着時に支払った17.80豪ドルというのは、運賃(4.80豪ドル)と空港駅利用料(13豪ドル)の合計金額だったというわけです。

 これは、かなり高額な出費です。市内なら無料の鉄道に乗って、たまたま下車駅が空港だったからといって1000円も取られるのは、悔しいではありませんか。

 そこで、帰国のために空港に行くときは、市内バスを利用することにしました。バスの場合は空港で下車しても、別に料金を取られるわけではないからです。しかし、調べてみると、市内からは空港バス(もちろん有料)以外に空港に向かう市内バスはないようでした。

 だが、ここで諦めては「放浪家」ではありません。

 まず、鉄道で空港を通り過ぎて、さらに南にある「バンクシア」という小さな駅に向かったのです。その駅前の通りを、空港行きの市内バス「420番」が通るのです。

 寂れた田舎駅のドラッグストア前のバス停で20分くらい待っていたら、ようやく「420番」がやって来ました。シドニー空港を通過して「マスコット駅」という停留所に向かうバスでした。そして、すぐに空港に到着。ドライバーにADカードを見せて、無事に無料で空港に到着することができたというわけです。

 これからオーストラリアに向かう皆様、時間に余裕がある場合にはぜひご参考になさってください。

いま一番読まれている記事を読む