「NARグランプリ2023」の表彰式が22日、都内ホテルで行われた。3歳最優秀牡馬を受賞したミックファイアの渡辺和雄調教師、御神本訓史騎手が喜びの声を語った。  同馬は父シニスターミニスター、母マリアージュ、母の父ブライアンズタイムという…

「NARグランプリ2023」の表彰式が22日、都内ホテルで行われた。3歳最優秀牡馬を受賞したミックファイアの渡辺和雄調教師、御神本訓史騎手が喜びの声を語った。

 同馬は父シニスターミニスター、母マリアージュ、母の父ブライアンズタイムという血統。23年は史上2頭目となる無敗での南関東クラシック三冠(羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービー)を達成した。

 渡辺師は三冠制覇について「夢にも思っていなかった」。手綱を執った御神本騎手は、JDDでの三冠達成の瞬間を「今でも色褪せず鮮明に覚えています」と振り返る。

 先日のフェブラリーSは、地方馬最先着となる7着。渡辺師は「もうちょっとやれると思っていた」と悔しさを浮かべた。だが一方で、東京競馬場や芝スタートなど、初物づくしだった点を挙げ、その厳しい条件を考えると「今後に希望を持てる内容だったのかなとも思う」と前を向く。

「今年は去年と違ってチャレンジャーという立場。いろいろと挑戦していきたい」と渡辺師。その上で「オーナーも雰囲気に感動していたのと、条件がかみ合わない中であれだけ出来たので、なんとか再びJRAのGIにチャレンジしたい」とチャンピオンズCを今年の最大目標に据えた。「そこまでに馬自身もパワーアップしてくれて、体調もそこに向けて整えられて、実績も作って獲れたらいいなとレース後に話したところです」。隣で耳を傾けていた御神本騎手も「もしまた依頼をいただければ、しっかり準備して挑みたいです」と意気込んだ。