日本のエース張本を中国メディアは警戒しているようだ(C)Getty Images 韓国・釜山で開催されている世界卓球選手権団体戦は2月21日より決勝トーナメントに突入し、日本は男女とも、ベスト8進出を決め、7月に開幕するパリ五輪への…

日本のエース張本を中国メディアは警戒しているようだ(C)Getty Images

 韓国・釜山で開催されている世界卓球選手権団体戦は2月21日より決勝トーナメントに突入し、日本は男女とも、ベスト8進出を決め、7月に開幕するパリ五輪への出場権を獲得した。この日、決勝トーナメント2回戦を戦った日本男子代表は、張本智和(世界ランク9位)、篠塚大登(同73位)、松島輝空(同33位)の3人が出場、オーストリアに対し3-0で勝利し準々決勝へと駒を進めた。22日、準決勝進出を懸け、中国代表と対戦する。

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 1試合目にはこの日も日本のエース張本が立ち、レベンコ(同69位)と対戦。第1ゲームを8-11で落とすも、第2ゲームから試合を優位に進め、3‐1で勝利。2試合目に登場した篠塚は、男子最年長45歳のガルドシュ(同105位)と対戦。篠塚は第1ゲームを奪うも、続く第2ゲームは9-11で落とすなど、接戦となり、第3、4ゲームも激しいラリーが繰り広げられながら、いずれも篠塚が競り勝ち、3-1で勝利。五輪へ王手をかけた。

 第3試合は日本の3番手、松島がハベソーン(同71位)に対し、3-0でストレート勝ち。安定した戦いぶりで終始試合をリードし、16歳の白星で五輪切符を確定させている。

 試合後、ベスト8での対戦相手が中国代表に決定。世界ランク1位の中国を相手にメダルを懸けての戦いとなる。そして対戦決定直後より、中国ポータルサイト『捜狐』でも、来るべき日本との対戦を展望。強い警戒心を示している。

 同メディアは、「この試合は両者とも最強の布陣で臨むに違いない」と見通しており、「予想では、中国男子は樊振東、王楚欽、馬龍の鉄のトライアングル布陣で臨み、日本チームは張本智和、篠塚大登、松島輝空の布陣で臨むだろう」と分析。

 また、日本チームに関しては張本の存在を強く意識しており、「張本は成都世界選手権(2022年)の団体戦で樊振東と王楚欽を破った。今回も彼は必ず全力で挑んでくる。我々は非常に難しい試合に対して準備する必要があるだろう。大きな戦いが始まろうとしている」と綴っている。

 日本はチームメイトの体調不良というアクシデントも乗り越えながら、目標としていた五輪切符を掴んだ。順当に白星を重ねてきた若き日本代表にとって、いよいよ最強の相手との対戦を迎えようとしている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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