安定した強さを見せた早田。エースの風格が漂っている(C)Getty Images 連日、熱戦が展開されている世界卓球選手権団体戦(韓国・釜山)の6日目、日本女子代表(世界ランク2位)は決勝トーナメント2回戦でクロアチア代表(同41位)と対戦…

安定した強さを見せた早田。エースの風格が漂っている(C)Getty Images

 連日、熱戦が展開されている世界卓球選手権団体戦(韓国・釜山)の6日目、日本女子代表(世界ランク2位)は決勝トーナメント2回戦でクロアチア代表(同41位)と対戦した。この試合がトーナメント初戦となった日本は3-0で勝利、ベスト8進出を決め、パリ五輪の出場権を獲得した。

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 グループリーグの4試合と同様、この日も日本はクロアチアを相手に、1セットも奪われずに危なげない展開で白星を掴んだ。出場した3選手、早田ひな、張本美和、平野美宇がそれぞれ、相手に大差をつけてのストレート勝ち。南アフリカ戦での「完封勝ち」が話題となった平野は、3番手で登場したこの日も3セットでわずか5失点と圧倒的な強さをみせ、五輪出場権を決める勝利を挙げることとなった。

 大会期間中、日本の戦いぶりを伝えている中国のポータルサイト『捜狐』がこの一戦の内容もレポート。早田対ラコバッツの第1試合には「早田の攻撃は鋭さをみせていて、勝利は順当」「バックハンドのアタックは抜群だった」などと、日本のエースの戦いぶりを評した。

 第2試合の張本対アラポビッチのゲームも「張本はこの試合ではいくつかのミスを犯したが、すべてコントロールの範囲内だった」と振り返っており、さらに、続く平野対イェーガーの第3試合でも平野の圧勝と伝えながら、「両者のレベルが違っていた」と指摘している。

 その上で「日本女子チームは難なく準々決勝進出を決めた」と綴っており、ベスト8での対戦が決定したルーマニア(同8位)については実力者を揃えているとして、「日本女子チームに対して、一定のプレッシャーを与えられることは間違いない」と主張。それでも、同メディアは「しかし、日本女子チームの総合力が高く、他チームが日本女子チームの優勝争いを止めることはできない」とベスト8以降の戦いへの見解を示している。

 大会初日から試合毎に勢いを増しているようにもみえる日本女子チーム。目標に掲げていた五輪出場権を確定させ、次戦からはメダル獲得を見据えチーム一丸となり、さらに上位を目指す。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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