アメリカ・レークプラシッドにて1月12日から22日にかけて開催される、FISU冬季世界ユニバーシティー大会(旧ユニバーシアード、略称ユニバ)のアイスホッケー競技日本代表に、早大からDF務台慎太郎(スポ4=北海道・駒大苫小牧)FW鎌田悠希(…

 アメリカ・レークプラシッドにて1月12日から22日にかけて開催される、FISU冬季世界ユニバーシティー大会(旧ユニバーシアード、略称ユニバ)のアイスホッケー競技日本代表に、早大からDF務台慎太郎(スポ4=北海道・駒大苫小牧)FW鎌田悠希(スポ3=北海道・駒大苫小牧)が選出された。男子カテゴリーには12の国と地域が参加し、6チームごとの予選を経て、上位4チームでのプレーオフが行われる予定だ。2年毎に行われるユニバは、前回大会の2021年が新型コロナウイルスの影響で中止となったため、4年ぶりの開催となる。

 DF務台は堅実な守備だけでなく、積極的に攻撃にも参加するDFだ。今季は早大の人数の少ないDF陣の中で、氷上に長く乗り、幾度となくピンチをしのいできた。22年春に開催された関東大学選手権日大戦では、3-4のビハインドで迎えた残り時間1分52秒、パワープレーの場面で長いシュートを突き刺し、チームを決勝トーナメントに導いた。誰からも愛される人柄も魅力的だ。大学卒業後も競技者としてアイスホッケーを続けることを決めており、ユニバでプレーするという経験を通じたさらなる成長、収穫に期待がかかる。


DF務台主将(早慶定期戦、23年1月7日)

 FW鎌田は3年生ながら今季の早大の副将を務め、堂々とした立ち振る舞いと、大切な場面での得点力が光る選手だ。日本の学生の中では比較的恵まれた181センチの身長と長い手足、強靭な体幹を生かし、パックを保持してポイントにつなげていく。2022年の公式戦ではチームで最も多い15得点を記録。現在3年のFW鎌田は、最上級生となる次年度、氷上でも、チームづくりとしても、全体に影響を与え、まとめていく立場になるだろう。「何か吸収して持って帰ってこれるものがあれば」と話すように、次年度の早大を代表する選手として、経験値を高めたい。妹の鎌田美南(北海道文教大学1年)も女子代表に選出された。


パックを運ぶFW鎌田悠希(関東大学リーグ戦中大戦、22年11月6日)

 早大のスケート部ホッケー部門に女子のカテゴリーはないが、早大に在学中のGK小林姫公(スポ2=東京・東大和)DF山下栞(スポ2=北海道・苫小牧東)DF永野元佳乃(スポ4=埼玉・クラーク記念国際)FW小山玲弥(スポ4=東京・日体大桜華)FW山下光(スポ4=北海道・駒大苫小牧)が女子代表として選出された。

★男子試合予定(6チームずつ2グループで総当り、4チームプレーオフ進出。以下は予選のみ。カッコ内は現地時間)

対ラトビア 12日 午前6時30分(11日 午後4時30分)
対チェコ 14日 午前6時30分(13日 午後4時30分)
対カナダ 15日 午後11時30分(15日 午前9時30分)
対スウェーデン 18日 午前6時30分(17日 午後4時30分)
対ウクライナ 18日 午後10時(18日 午前8時)

★女子試合予定(8チーム総当り※、4チームプレーオフ進出。以下は予選のみ。カッコ内は現地時間)

対アメリカ 13日 午前3時(12日 午後1時)
対スロバキア 14日 午前6時30分(13日 午後4時30分) 
対カナダ 16日 午前6時30分(15日 午後4時30分)
対チェコ 16日 午後10時(16日 午前8時)
対イギリス 19日 午前6時30分(18日 午後4時30分)

※公式ホームページの大会情報には「8チーム」と書かれているが、試合スケジュールには6カ国分しか記載されていない。(1月8日現在)

(記事 田島璃子 写真 岡すなを、田島璃子)

参考:

DF務台慎太郎(スポ4=北海道・駒大苫小牧)

――ユニバへの意気込みを教えてください

 かなり格上の相手と対戦することになりますし、チームメートも各大学の選りすぐりの選手が集まっているので、その中で自分の与えられた仕事を懸命にこなしたいです。僕自身、初めての代表なので、そこで自分の存在意義を求めながら、全力でプレーできればなと思います。

FW鎌田悠希(スポ3=北海道・駒大苫小牧)

――ユニバ代表に選ばれた感触は

 このような代表に選ばれるのは初めてだったので、シンプルにうれしかったです。

 

――どのような期間にしたいですか

 (自分が)何ができるか分かりませんが、何か吸収して持って帰ってこれるものがあれば、成長して帰ってこれればな、というふうに思っています。