TEAM123456789計日大01295    17早大01050    6(早)●大澤、髙橋浩、髙橋隆、宮内―阿部剛◇(二塁打)久保嶋(1回裏、4回裏)◇(本塁打)松永(2回裏2号ソロ)、阿部剛(4回裏満塁) 3戦連続の延長戦で3連勝し…

TEAM
日大    17
早大    
(早)●大澤、髙橋浩、髙橋隆、宮内―阿部剛
◇(二塁打)久保嶋(1回裏、4回裏)◇(本塁打)松永(2回裏2号ソロ)、阿部剛(4回裏満塁)

 3戦連続の延長戦で3連勝し、関東地区大学選手権(関東大会)ベスト4入りを果たした早大。この日は昨夏の全日本出場予選会でコールド負けを喫した日大との対決。応援部も現地応援に駆けつけ、因縁の相手を前に決勝進出を目指した。しかし、関東大会の試合で初めて先制を許すと、3回に2点、4回には打者一巡の猛攻を受け一気に9失点。その裏に5点を返すも、5回に5点を突き放され、そのままコールド負け。日大への雪辱を果たすことはできず、関東大会は準決勝敗退、近日中に実施予定(日時未定)の法大との3位決定戦へ駒を進めることとなった。

 この日は昼ごろから雨天が予報されていたため、当初より1時間早い9時からの試合となった。先発は4回戦、準々決勝で力投を続けてきた大澤龍登(文構3=埼玉・星野)。早大を決勝に導くべく、マウンドに登った。1回こそは無失点に抑えた大澤だったが、この日は投球が安定しない。2回にソロを浴び、今大会初の先制点を献上。その裏に塩尻真生(文2=東京・早実)のソロですぐに追いついたものの、3回にすぐ2ランを被弾し再び劣勢となった。4回には日大打線からさらなる集中砲火を浴びる。先頭を四球で出すと、6人連続で出塁を許し、1-8に。髙橋浩成(教3=東京・早実)がここで後を継いだが、制球が安定せず、4人に対して3四球。結局この回、打者15人の猛攻で一挙9点を失った。


雨の中、この日は苦しいピッチングとなった大澤

 早大も諦めない。直後の4回裏、村上翔祐(商3=東京・早実)、塩尻の連続四球と德廣快副将(文構4=東京・国立)の安打で満塁とすると、渡邉真之介副将(社4=早稲田佐賀)の押し出し四球で1点を返す。さらに続く阿部剛士(社3=神奈川・川和)が自身公式戦初となる満塁本塁打を放ち、点差を6点へと縮めた。


反撃の満塁本塁打を放ち、チームメイトと喜び合う阿部剛

 ところが、日大打線は5回も攻撃の手を緩めない。4回途中から登板した3番手・髙橋隆之介(法4=東京・早実)を攻めると、5安打を積み重ね5得点。早大は再び11点差を追う展開となり、コールド負けの危機を迎えた。5回裏、先頭の松永賢三(スポ3=東京・早実)が内野安打で出塁する。しかし、その後の出塁は德廣副将の四球にとどまり、そのまま無得点で攻撃が終了。5回終了時点で10点以上の差がついたためコールドゲームとなり、早大は大敗を喫した。

 日大の勢いを止めることができなかった。3回に試合の主導権を日大に奪われると、5回までに14被安打、10四死球、17失点。打線の反撃も6点にとどまり、昨夏に続いて日大にコールド負けとなった。関東大会優勝はついえた早大だが、まだ戦いは終わらない。法大との3位決定戦は、雨天による延期が続いているものの実施予定で、東京六大学春季リーグ戦も控えている。早大は東京六大学との戦いにこの悔しさをぶつけ、『一戦必勝』の体現を再び目指す。

※記事中の学年は新年度のものです。

※掲載が遅くなり、申し訳ございません。

(記事 横山勝興、写真 早大準硬式野球部提供)