春季リーグ戦大会2日目の11日、女子は第2試合で東洋大、第3試合で日大と対戦した。東洋大に対しては、1番・杉田陽南副将(スポ3=大阪・香ヶ丘リベルテ)、2番・福岡乃愛(スポ3=兵庫・三田学園)が共にフルゲームの接戦を制し、流れをつかむ。ス…

 春季リーグ戦大会2日目の11日、女子は第2試合で東洋大、第3試合で日大と対戦した。東洋大に対しては、1番・杉田陽南副将(スポ3=大阪・香ヶ丘リベルテ)、2番・福岡乃愛(スポ3=兵庫・三田学園)が共にフルゲームの接戦を制し、流れをつかむ。ストレートで勝利し、今大会1勝目を手にした。続く日大との一戦は、ダブルスが山場に。フルゲームに及ぶ打ち合いをものにし、早大が白星をつかんだ。


  東洋大戦、バックハンドを放つ杉田

  前日に続き、1番として登場したのは杉田。ゲームカウント1-2と、後がない状況で第4ゲームを迎えた。序盤から2点のリードを許し、逆転できないまま終盤へ。さらに、相手のサービスエースで7-10でマッチポイントを握られる。しかし、ここから攻撃が決まり、そのまま5連続得点で12-10とした。最終ゲームは序盤から競り合う展開となる。それでも、両ハンドの強烈な攻撃で点数を重ね、11-6で接戦をものにした。2番・福岡の試合も2ゲームずつを取り合い、最終ゲームへと突入した。2-5からの連続得点で追いつくと、その後3球目攻撃やコースを突いたドライブなどが決まり、マッチポイント。最後はサービスエースで11点目を奪い、フルゲームにもつれる試合を勝ち切った。3番・宮脇心和子(社2=鳥取敬愛)はゲームカウント3-0で勝利。続くダブルスのゲーム途中で相手が負傷し棄権したため、早大のストレート勝ちが決まった。


 東洋大戦でプレーする福岡

 この日2試合目は日大との対戦となった。1番の杉田がストレート勝ちを収めたが、続く福岡が敗れ、1勝1敗とする。3番手で登場した宮脇は、ラリー戦での強さを随所で発揮するが、流れに乗り切れない。ゲームカウント2-2の最終ゲームは、サーブ周りで相手に主導権を握られ、1-4とリードを許す。それでも、ここでタイムアウトを取ると、その後4連続得点で逆転に成功した。3球目攻撃やサービスエースでリードを広げ、11-7。早大の2勝1敗でダブルスにつないだ。ダブルスには、里川奈優主将(スポ4=高知・明徳義塾)・杉田組が登場。1ゲーム目からスピード感あるラリーの応酬となり、この試合もフルゲームにもつれることになった。最終ゲームは5-3とリードして折り返すも、4連続失点で逆転を許す。しかし、杉田・里川組も連続得点で再逆転。最後は里川のショットがネットインとなり、11-7で決着をつけた。さらに里川は5番のシングルスでもストレートでカットマンを下し、早大としては4勝1敗で今大会2勝目を挙げた。


  得点を奪い、ガッツポーズする里川(左)と杉田

 前日の東京富士大戦は3勝4敗での惜敗となったが、この日は「最後踏ん張る力をみんな出せた」(里川)というように、各選手がフルゲームの熱戦に勝利。課題としていたダブルスの戦術面についても改善し、手応えのある一日となった。今後も難敵との対戦が続くが、この日見せた勝負強さを武器に、勝ち星を重ねてほしい。

(記事・写真 是津直子)

結果

▽第2試合 対東洋大 〇4-0

〇杉田3-2山脇

〇福岡3-2佐藤

〇宮脇3-0上澤

〇里川・杉田組(相手棄権)木村・杉本組

里川 新井

鈴木 木村

深谷 浦野

▽第3試合 対日大 〇4-1

〇杉田3-0前田

●福岡1-3萩井

〇宮脇3-2首藤

〇里川・杉田組3-2萩井・伊藤希組

〇里川3-0赤川

鈴木 新治

深谷 伊藤

コメント

里川奈優主将(スポ4=高知・明徳義塾)

――今日の試合を振り返って

 チームとして2試合とも勢いがありました。苦しい試合もあったのですが、最後踏ん張る力をみんな出せたのかなと思います。

――個人のプレーを振り返っていかがですか

 一番良かったのはダブルスで、昨日の反省を生かして自分たちで組み立て直せたのが勝因だったのかなと思います。

――昨日から二人で話し合ったりしたのですか

 試合の合間にどういう風に戦術を立てていくかということを二人で話し合ったりして、まとまって入れたので良かったです。

――下級生のプレーはどのように見ていますか

 下級生なのですが、あまり下級生とは思っていなくて、みんな本当に頼もしいですし、自分の役割をこなしてくれて本当に頼りがいがありますし、みんなのおかげで頑張れています。

――明日以降への意気込みをお願いします

 今日の勢いのまましっかり2勝して終えられるように。応援してくれる人だったり、サポートしてくれる人に勝って恩返しができるように頑張りたいと思います。