日大に敗北した第１試合から一夜明け、早大は第２試合に中大、第３試合に専大との対戦に挑んだ。第２試合、中大をストレートで下し勢い付く早大。第３試合の専大に対しては、ダブルスでフルゲームを制するなど粘り強さを見せた。個々の活躍とチームの団結力…

　日大に敗北した第１試合から一夜明け、早大は第２試合に中大、第３試合に専大との対戦に挑んだ。第２試合、中大をストレートで下し勢い付く早大。第３試合の専大に対しては、ダブルスでフルゲームを制するなど粘り強さを見せた。個々の活躍とチームの団結力により、本日２連勝を挙げ春季関東学生リーグ戦（春リーグ戦）優勝に向けて大きく前進した。

　中大戦をストレートで制した後、専大戦では１番手のエース濵田一輝（スポ２＝愛知・愛工大名電）が余裕のあるプレーで３ー０のストレート勝ちを収める。そこに続きたい柏竹琉副将（スポ４＝エリートアカデミー）だったが、試合開始前にイエローカードを貰う展開に。本人も「少し動揺して気持ちが乱れた」と話した。そんな中開始した第１ゲームでは、序盤から相手の攻撃に押されることが続き得点を許してしまう。続く第２ゲームは互いに譲らないシーソーゲームとなったが、９ー11で制したのは専大である。後がない第３ゲーム、バックハンドが決まらない場面が続き、さらにラリーで負け相手に引き離され７ー11でゲーム終了とした。

　流れを変えたい杉本和也主将（スポ４＝福岡・希望が丘）は、連続点を許す場面もあったが積極的な攻撃の姿勢で第１、２ゲームを連続で勝ち取る。第３ゲームでは、相手レシーブに対する素早い攻撃で得点に繋げる場面も。相手の反撃もありデュースまでもつれたが、最後は杉本が得点を決め、ストレート勝ちで次のダブルスに繋げた。


　ストレート勝ちで主将らしさを見せた杉本

　ダブルスでは濵田・徳田幹太（スポ１＝山口・野田学園）組が大接戦を繰り広げた。第１、２ゲームは初日同様、息の合ったプレーで相手を追い込む。２ゲーム立て続けに奪取した２人だったが、その後相手のロングサーブによって攻撃を仕掛けることができない場面が続く。第３、４ゲームは11ー13、10ー12とデュースで勝ち切ることができず、最終ゲームに挑むこととなる。最終ゲーム、「最後はやはりチキータで勝負していこうと、思い切ってできた」と濵田が話した通り、序盤からの積極的な攻撃によって完全に流れをつかんだ濵田・徳田組が大差で勝利。早大の勝利に王手をかけた。


　激戦を制し喜び合う濵田・徳田組

　続く磯村拓夢（社１＝福岡・希望が丘）は奮闘するも、相手のパワーに押され０ー３のストレート負けで試合を終える。早大は６番手に先日行われた関東学生新人選手権シングルスで優勝を果たし勢い付く徳田を立てる。第１、２ゲームを先取したが、第３ゲーム目、相手の鋭い攻撃を返球することができずこのゲームを落とした徳田。第４ゲームでは相手レシーブを際どいコースに返し得点に繋げるなど、冷静なプレーが見られた。最後は徳田の一手が決まり、早大の勝利が確定した。

　春季リーグ戦２日目は２連勝を収め、優勝への望みを繋げることができた早大。明日は昨年度グランドスラムを達成した明大との対戦が控えている。秋季リーグ戦では０ー４のストレート負けという悔しい結果となった相手だが、目標である春季リーグ戦優勝を達成するためにも、勝利をつかみに行きたい。

（記事・写真　芳田彩歌）

結果

▽第２試合　対中大　○４ー０

○濵田３－１前田

○磯村３－２谷本

○杉本３－１青山

○濵田・徳田３－１前田・道廣

徳田坂田

柏道廣

荒井菊池

▽第３試合　対専大　○４ー２

○濵田３－０阿部

●柏０ー３宮本

○杉本３－０笠井

○濵田・徳田３－２阿部・野田

●磯村０ー３野田

○徳田３ー１星

荒井福澤

コメント

濵田一輝（スポ２＝愛知・愛工大名電）

――中大戦、専大戦共にシングルスで勝利しました。調子は良かったですか

昨日シングルで負けて今日取り返したいという気持ちでした。中大戦は苦しい中でなんとか勝てましたし専大戦は特に良かったので、今日２勝できて非常に良かったです。

――専大戦のダブルスでは３、４セット目相手のペースに追い込まれる展開でしたが何か原因はありますか

第３ゲーム、10ー８で勝てていた時にそこで取り切れず、流れが悪くなっているなとは気付いていたのですがその流れのまま行ってしまい追いつかれてしまいました。ただ最終ゲームはもう一度新たな気持ちで２人とも攻めることができたので良かったです。

――戦術は何か変えたのですか

相手がロングサーブを使ってきており自分達がチキータを出せない状況だったのですが、最後はやはりチキータで勝負していこうと、思い切ってできました。そこが勝利に繋がったと思います。

――１年生の徳田君とのペアということでやはり自分がリードしようという気持ちがあったのですか

特にそれはないです（笑）徳田君は強いのでお互い助け合ってやっていこうという気持ちです。

――明日からの対戦校で特に警戒している相手はいますか

もちろん全相手警戒はしていますが、明日の１試合目の明大戦が特に勝負だと思っています。自分自身、秋季リーグのシングルス・ダブルスで負けているので、なんとか明日は勝って優勝に繋げたいです。