TEAM１２３４５６７８９計高崎健康福祉大１００００００  ０早大１２３０２０×  ８（早）〇大澤、空閑―阿部剛◇（二塁打）村上（２回裏）、笠井（４回裏）、阿部剛（４回裏）◇（三塁打）岡田（２回裏）　東京六大学春季リーグ戦を２位で終え、全日…

TEAM１２３４５６７８９計
高崎健康福祉大１００００００  ０
早大１２３０２０×  ８
（早）〇大澤、空閑―阿部剛
◇（二塁打）村上（２回裏）、笠井（４回裏）、阿部剛（４回裏）◇（三塁打）岡田（２回裏）

　東京六大学春季リーグ戦を２位で終え、全日本出場予選会（全日予選）への出場権を得た早大。全日予選には２次トーナメントＥブロックとして出場し、初戦は高崎健康福祉大との対決となった。高崎健康福祉大と対戦するのは３月の関東大学選手権以来。前回対戦時は早大が７回コールド勝ちを収めたが、この日も早大は順調に試合を進め７回コールド勝ち。前回対戦時も先発した大澤龍登（文構３＝埼玉・星野）が好投を見せると、打線も着実に得点を積み重ねた。この勝利により、早大は全日本大学選手権（全日）もしくは清瀬杯全日本大学選抜大会への出場が確定。４年ぶりの全日出場までは、あと１勝となった。

　全日制覇を目標に掲げる早大にとって、予選敗退は避けたい早大。応援部も駆けつけスタンドからは熱いエールが送られる中、エース・大澤が先発のマウンドに上がった。ところが、先頭にいきなり二塁打を打たれると、犠打と犠飛で先制される。外野深くまではじき返される場面もあったが、初回を最少失点で切り抜けた。その裏、打線はすぐさま大澤を援護する。渡邉真之介副将（社４＝早稲田佐賀）の安打をきっかけに１死三塁とすると、松永賢三（スポ３＝東京・早実）の内野安打が送球エラーを誘い、渡邉副将が同点のホームを踏んだ。

　追いついてもらった大澤は２回以降は落ち着いた投球を披露。時折走者を背負いながらも動じることなく、６回まで１失点。先発の役目を十分に果たした。打線は２回以降、得点を重ねる。２回は、岡田和也（スポ３＝東京・国学院久我山）と村上翔祐（商３＝東京・早実）の連続長打で勝ち越し。後続の連続バントがいずれもエラーにつながり、さらに１点を加えた。３回は阿部剛士（社３＝神奈川・川和）の適時二塁打などで２点を追加。５回にも２点を奪い、リードを７点とした。コールド勝利のかかった７回は大澤に代わり、空閑悠馬（社３＝東京・早実）が登板。140キロを超える剛速球を次々と投げ込むと、相手打線を三者凡退。７回終了時点で７点差となり、コールド勝利が成立した。


６回１失点の好投を見せた大澤


勝ち越しの適時二塁打を放ち、二塁上でガッツポーズを見せる村上

　前回対戦時に続き、快勝を収めた。投手陣はピンチを広げることなく１失点に抑えた。一方の打線も相手のミスを見逃さず、得点を重ねていった。全日予選に王手をかけた早大が次に対峙するのは、神奈川大。４年ぶりの全日出場を懸け、全身全霊で大勝負に挑む。

（記事、写真　横山勝興）

コメント

德廣快副将（文構４＝東京・国立）

――２次トーナメント決勝に進んだ心境は

　立ち上がりに先制されて、初回だけ見たらどうなるか分からない展開でしたが、ピンチで中村文哉（法４＝埼玉・早大本庄）が左中間の飛球を捕ってくれました。１点に食い止めたことがその後の攻撃にもつながったと思います。

――特に良かったと感じている点は

　初回の中村文哉のプレーもそうですし、おのおのの打者がボール球を振って相手を助けることなく、甘く来た球をしっかりハードスイングで捉えられていたところが結果につながったと思います。

――次戦に向けて修正していきたい部分は

　バントの精度は一つ上げられると思います。今日も３つか４つ試みた機会がありましたが、相手のミスに助けられた形だったので、しっかり決められるようにしたいです。次の決勝の相手はそのようなミスはしてくれないと思っています。

――次戦の決勝に向けて意気込みをお願いします

　新チーム始動時から全日優勝を目標にここまで練習してきて、あと１つ勝てばスタートラインに立てるので、全力で勝ちにいきたいと思います。去年は２次トーナメント決勝で負けて本当に悔しい思いをしたので、繰り返さないように最善の準備をしたいと思います。

大澤龍登（文構３＝埼玉・星野）

――勝利した今の心境は

　負ければ目標にしていた全日出場が消えてしまうので大事な初戦でした。今日は野手の方に打ちでも守りでもしっかり支えていただけて勝ち切ることができたので、良かったと思います。

――６回１失点という結果については

　初回の失点は勢いで取られてしまった部分があったので、そこはしっかり反省したいです。中盤もランナーを出しながらになってしまいましたが、粘り強く投げられて決められたイニングを投げ切れたので、そこは良かったと思います。

――決められたイニングということで、当初から６回までの登板予定でしたか

　試合展開次第ということで試合前から決められていたわけではありませんでしたが、５回ごろから「６回まで」と言っていただけたので、空閑にしっかりつなぐことができて良かったです。

――次戦の決勝に向けて意気込みをお願いします

　去年は決勝で負けて全日を逃してしまったので、全員で勝ち切ることを目標にしたいです。個人としてはこの１週間、しっかり調整して次戦に挑みたいと思います。

村上翔祐（商３＝東京・早実）

――勝利した今の心境は

　勝つことができて夏の遠征を決められたことは良かったと思います。ですが、自分たちは全国優勝を目指しているので、来週勝てるように準備していきたいと思います。

――２回の適時二塁打を放った打席にはどのような意識で臨みましたか

　１アウト三塁の場面で次が中村さんで何とかしてくれると思ったので、自分は気軽に高い球を外野に飛ばせるよう、思い切りスイングしました。

――今の打撃の調子は

　春（東京六大学春季リーグ戦）に全然打てなかったので、頑張っているところです。今日はたまたま打てましたが、来週も打てるように頑張っていきたいと思います。

――次戦の決勝に向けて意気込みをお願いします

　来週絶対に勝って去年を超えて、全日に出場できるようにしたいと思います。