メキメキと力をつける早田。中国勢から白星をもぎ取れるか(C)Getty Images 2月16日に幕を開けた世界卓球選手権(韓国・釜山)は連日、各国代表チーム同士による団体戦が繰り広げられている。 パリ五輪出場権獲得(個人、団体)が懸かる今…
メキメキと力をつける早田。中国勢から白星をもぎ取れるか(C)Getty Images
2月16日に幕を開けた世界卓球選手権(韓国・釜山)は連日、各国代表チーム同士による団体戦が繰り広げられている。
パリ五輪出場権獲得(個人、団体)が懸かる今大会、上位進出を目指す日本は男女とも初日より順当に白星を続けている。その中でも、早田ひな(日本生命)、平野美宇(木下グループ)、伊藤美誠(スターツ)らが出場している女子代表は、海外からの注目度も高い。先月の日本選手権での五輪代表争いにも、卓球王国、中国の国内メディアがその行方に関心を示し、現地でも大きく報じられていた。
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今大会でも日本を世界タイトルを争うライバルとして位置づけており、中でも何度も中国選手と激戦を展開してきた早田の戦いには熱視線を送っているようだ。中国のスポーツサイト『捜狐』は2月17日に早田の特集記事を配信し、今大会に臨む早田の意気込みなどを伝えている。
同メディアは、早田について「中国の主力選手を破るべく、フォアハンドの猛練習に励んでいる」として、中国の孫穎莎、陳夢、王曼雨といった、世界ランク上位選手との対戦を通じて気付くこととなった、自身のウィークポイントを強化し大会を迎えたと綴っている。
孫穎莎、陳夢などとは幾度となく接戦を演じながらも、まだ勝利が無いと振り返りながら、「早田はフォアハンドのテクニックを強化しなければ相手に勝つことは難しいと悟った」と指摘。また、「早田の当面の目標は、孫穎莎と陳夢との対戦で勝利をつかむことだ。厳しい技術練習を経て、中国チームの主力選手との差を徐々に縮めた」など、現状の実力を評している。
その上で、今大会での対戦を見据え、日本女子を準優勝と予想した上で、「早田を擁する日本女子チームは優勝できるだけの力を持っており、中国選手は警戒を怠らず、今後の課題に立ち向かう必要がある」と自国代表チームへの警鐘を鳴らしている。
早田は昨年秋のアジア大会でも、敗れはしたものの、シングルス決勝で中国のエースである孫と互角の戦いを演じた。今大会でも日本の中で最も恐れられる存在であることは明らかだ。五輪出場権獲得とともに、中国選手からの歴史的な勝利にも期待が寄せられている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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