「世界水泳ドーハ2024」15日目が2月16日に行われ、男子4×200mフリーリレー決勝で中国代表が金メダルを獲得した。中国、米国、韓国の最終泳者が繰り広げた激しい競り合いに、解説者も「どうだ!わからない!」と大盛り上がりとなっていた。【…
「世界水泳ドーハ2024」15日目が2月16日に行われ、男子4×200mフリーリレー決勝で中国代表が金メダルを獲得した。中国、米国、韓国の最終泳者が繰り広げた激しい競り合いに、解説者も「どうだ!わからない!」と大盛り上がりとなっていた。
それぞれが国を背負って戦う4×200mフリーリレーの決勝。日本は本種目にはエントリーしていなかったものの、金メダルをかけて争われた迫力のレースが話題を呼んだ。解説を務めるロサンゼルス、ソウル五輪日本代表の髙橋繁浩氏、五輪3大会連続メダリストの松田丈志氏は、アジア勢に注目。「第3泳者にエースを持ってきた中国、アンカーにエースを持ってきた韓国、そのあたりがどう出るか。アジア勢でワンツーの可能性もありますよ!」と期待を寄せていた。
最初に抜け出したのは米国の第1泳者で200メートル自由形銅メダリストのL・ホブソン。解説陣が注目した中国、韓国やや出遅れる形となった。その後も先攻逃げ切りを狙う米国がリードを活かして後続を突き放していったものの、中国は100メートルで世界記録をマークした第3泳者の潘展楽が米国を捉えることに成功し、あっという間に追いついてみせた。
第4泳者への交代時点での1位米国と2位中国のタイム差はわずか0秒27。金メダル争いはこの2つの国に絞られたかと思われたが、急浮上したのが韓国。エースで200メートルの金メダリストファン・ソヌがメダル圏内へと接近した。最終泳者の三つ巴状態に、解説陣も「どうだ!わからない!」と大興奮。誰が抜けてもおかしくないデッドヒートが繰り広げられた結果、まさにタッチの差で勝利を掴んだのは中国16歳の新星・張展碩だった。
結果は7分01秒84で中国が金、韓国が0秒10差の7分01秒94で銀、米国は7秒02秒08で銅メダルとなった。手に汗握る見ごたえ充分の決勝レース。松田氏も「どの国も自分の国の威信をかけた意地の戦い、泳ぎを見せてくれました」と各国の見事な泳ぎを称えていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)