「世界水泳ドーハ2024」14日目、ハイダイビング男子決勝が2月15日に行われた。金メダルのエイダン・ヘスロップ(イギリス)に次ぐ銀メダルを獲得したのが、フランスのギャリー・ハント。演技前には地上27メートルの高所からエクストリーム“投げ…
「世界水泳ドーハ2024」14日目、ハイダイビング男子決勝が2月15日に行われた。金メダルのエイダン・ヘスロップ(イギリス)に次ぐ銀メダルを獲得したのが、フランスのギャリー・ハント。演技前には地上27メートルの高所からエクストリーム“投げキス”を披露し、客席を大いに沸かせた。
25歳のハントが挑むのは「5268D」の演技で、背面から飛び込み3回転と4回のひねりを加えた後に入水する技だ。競技時間は約3秒の瞬間演技ながら、スタート地点はビル9階に相当する27メートル。少しでも姿勢を崩せば大けがは免れない、まさにエクストリームスポーツの最高峰としても大注目を集めている。
そんな危険を伴う競技ながら、飛び込み台に立ったハンターは柔らかな表情。競技前には、台のへりに立つと自身をサポートするチーム関係者の方へ投げキスを披露。“愛の国”フランスの選手が見せた高所からの感情表現に、観客からも大歓声が起こっていた。
その後、ハンターは両手の親指と人差し指で丸を作ってプールの中心に焦点を当て集中モードに。背面を向け、飛び込み台の先端に足の指先に引っ掛け精神統一を行ったのち、いよいよダイブとなった。世界トップクラスの高難度の技を見事成功させると、圧巻の演技に解説・実況からも「なんと素晴らしい仕上がりだろう!」のコメントも。金メダルのヘスロップの得点422.95には届かず、413.25で銀メダルとなったが、投げキスを受け取っていたチーム関係者も大声を張り上げ歓喜していた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)