新庄監督も戦力の充実に手ごたえを感じている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext  日本ハムの開幕ローテーションをめぐって選手たちが激しいアピールをくり広げている。 今季は既に開幕投手には伊藤大海が内定…

 

新庄監督も戦力の充実に手ごたえを感じている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 

 日本ハムの開幕ローテーションをめぐって選手たちが激しいアピールをくり広げている。

 今季は既に開幕投手には伊藤大海が内定しているほか、ホーム開幕戦となる4月2日、エスコンフィールドで行われる試合にはオフにFA移籍にて加入した山﨑福也の登板も内定。加えて、新庄剛志監督は昨季左のエースとしてローテーションを守り抜いた加藤貴之の開幕ローテ入りも明言している。

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 ここに今季3年ぶりに古巣復帰となるドリュー・バーヘイゲンも加わることが濃厚だ。今年、チームの日程はシーズン序盤に6連戦がなく、当初の開幕ローテーションは5枠で回せるともいわれており、実質残り1枠と厳しい争いとなっている。

 一方で今季の日本ハム投手陣の充実ぶりは他球団からも注目されている。

 昨年に続き新庄監督はキャンプ序盤から紅白戦を実施。開幕ローテ候補たちも続々登板しているが、中でもアピールが光っているのが上原健太投手だろう。昨シーズンは中盤以降安定したピッチングをみせ、勝ち星こそ4勝にとどまったものの、自身キャリアハイとなる100イニング超えの投球回を達成した。

 2月7日の紅白戦では2回を無安打無失点に抑えると、15日の練習試合(対DeNA)では3回をパーフェクト投球。目指す開幕ローテ入りへ一歩前進する形となった。

 期待の若手たちも負けてはいない。昨季先発として6勝を挙げるなど、ローテーションの一角として頭角を現した3年目の北山亘基は4日の紅白戦に登板し、2回をパーフェクトピッチング。11日の練習試合(対楽天)では2回を投げ4安打を浴びるも無失点に抑えた。大幅に変えた投球フォームは、山本由伸投手そっくりだと話題になっているが、フォームだけではなく、ピッチングそのものも”由伸級”となるべく、さらなるアピールを期待したいところだ。

 さらに2年目の金村尚真も猛アピールを続けている。3日の紅白戦では最速152キロをマークするなど、2回を無失点に抑えると、同じく11日の紅白戦でも2回無失点と好投を続けている。

 ルーキーイヤーの昨年は開幕3戦目を任されるなど先発ローテ入り。4月9日のオリックス戦(京セラドーム)でプロ初勝利をあげるなど、潜在能力の高さを示した。その後、4月19日に右肩を痛めて登録抹消。シーズンの大半を怪我の影響で稼働できなかったものの、登板した4試合でプロ初勝利を含む2勝をマーク、防御率は1.80。新人離れした落ち着いたマウンドさばきも知られ、先発投手候補にあがる。

 このほかにも、3月に行われる侍ジャパンの欧州戦の代表メンバー入りを果たした左腕、根本悠楓や、17日のサムソン戦に登板し2回無安打無失点、4三振と快投を見せた新外国人のパトリック・マーフィー(前ツインズ3A・28)など、まだまだ候補者は盛り沢山だ。

 キャンプも中盤、オープン戦も始まり、投手たちもここからより一層のアピールが必要になってくるのは間違いない。

 果たして激しい争いを制し、開幕ローテーションの座を掴み取るのは一体誰になるのか。指揮官の新庄監督も頭を悩ませる日々が続きそうだ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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