13日、秋季関東学生リーグ戦(秋季リーグ戦)大会4日目の試合が行われ、早大は筑波大、大正大と対戦した。筑波大との一戦では、前半の選手たちがフルゲームを制したことで勢いに乗り、4-1で白星を挙げた。続く大正大戦では、前半のシングルス勢が危な…

 13日、秋季関東学生リーグ戦(秋季リーグ戦)大会4日目の試合が行われ、早大は筑波大、大正大と対戦した。筑波大との一戦では、前半の選手たちがフルゲームを制したことで勢いに乗り、4-1で白星を挙げた。続く大正大戦では、前半のシングルス勢が危なげなく勝利をつかむと、ダブルスがフルゲームを制し、4-0でストレート勝ち。この日の2連勝で、6位以上を確定させた。


  筑波大戦でプレーする里川

 1番手に登場したのは顧琳婧(スポ3=愛知・桜丘)。堅実なカットと意表をつくスマッシュで得点を重ねるが、相手も厳しいコースに決め球を集め勝負の行方は最終ゲームへ。両者譲らない接戦となるが、最後まで攻撃の手を緩めなかった顧に軍配が上がった。勢いに乗りたい早大は2番手に杉田陽南(スポ3=大阪・香ヶ丘リベルテ)を起用。第1ゲームを先取し、続く第2ゲームも強烈なフォアドライブを相手コートにねじ込み18-16で長いデュースを制する。しかしその後第3、4ゲームを立て続けに落とし試合は最終ゲームに突入。鋭いバックドライブで流れをつかんだ杉田が11-6で勝利を収めた。3番手には里川奈優主将(スポ4=高知・明徳義塾)が登場。第1ゲームを落とすが、コースをついた両ハンドドライブで主導権を握り3-1で快勝した。

 早大の3-0リードで迎えたダブルスでは杉田・宮脇心和子(社2=鳥取敬愛)組が奮闘。しかし「青井選手の力強い打球に対応できなかった」(宮脇)と振り返るように終始相手の強打に苦しみ、1-3で敗北を喫した。5番手に起用されたのは福岡乃愛(スポ3=兵庫・三田学園)。最終ゲームまでもつれるもカットと攻撃を織り交ぜ相手を翻弄(ほんろう)。11-5で逃げ切り4-1で早大の勝利を確定させた。(時間の都合上、5番と同時進行していた)6番手の宮脇も3-1で勝利を収めている。


  大正大戦で得点を挙げ、ガッツポーズする杉田(左)と宮脇

 この日2試合目は、大正大との対戦となった。筑波大戦から大きくオーダーを変え、今季初めて福岡が1番に起用された。その福岡は、前に出てくる相手に対して安定したカットを続け、長いラリーを制して得点を重ねる。ゲームカウント3-1で勝利し、役割を果たした。2番の宮脇は、第2ゲームをデュースの末に奪うと、第3ゲームでは8連続得点を挙げ、勢いそのままにストレート勝ちを収めた。続く里川も3-0の勝利で流れをつくり、ダブルスに回した。宮脇・杉田組は、相手サービスへの対応に苦しみ、攻撃につなげることができないまま、第1、3ゲームを落とした。「後半になっても全然対応できていな」(宮脇)かったというが、自身がサービスのラリーで着実に得点した。最終ゲームはマッチポイントをつかむと、相手のレシーブコースを読んだ早大ペアが連続攻撃を決め、11-8。早大のストレート勝利となった。

 この日の2連勝によって、今大会の通算成績を3勝3敗とし、6位以上に入ることが決定した。13日に行われる日大との最終戦に勝てば、4位が決まる。日大も現時点で3勝3敗で、実力は拮抗(きっこう)しているが、2連勝の勢いそのままに4位を確定させたいところだ。また、日大戦はこのチームで戦える最後の団体戦となる。これまで、少人数ながらチーム力を武器に強豪校と互角に戦ってきた早大。その集大成として、チーム一丸となって勝利をつかみ取りたい。

(記事・写真 是津直子、三浦佑亮)

結果

▽第5試合 対筑波大 〇4-1

〇顧3-2梅木

〇杉田3-2青井

〇里川3-1中田

●杉田・宮脇組1-3青井・上澤

〇福岡3-2上澤

宮脇 直江

深谷 花木

▽第6試合 対大正大 〇4-0

〇福岡3-1

〇宮脇3-0田中

〇里川3-0

〇杉田・宮脇組3-2田中・矢口組

杉田 矢口

顧 佐々木

深谷 石井

コメント

宮脇心和子(社2=鳥取敬愛)

――筑波大戦でのダブルスでは、第2ゲームを大差で落としてから第3ゲームを取り返しました。何か改善したところはありましたか

 レシーブの際にフォアハンドを使っていましたが、そこをバックハンドに変更してから流れが変わったかなと思います。

――筑波大戦でのダブルスで敗れ、どのような反省点がありましたか

 私のサーブレシーブが良くなかったので、次の大正大戦の前に練習しようと思いました。また青井選手の力強い打球に対応できなかったところが反省点です。

――大正大戦のダブルスで接戦を勝ち切れた要因はなんでしょうか

 最後のセットの10-8で、相手が私のフォア側にレシーブしてくるのは戦術として分かっていたので、それを待つことができたところが勝因だと思います。

――相手のサービスに苦しんでいた印象でしたが、どのような対応をとりましたか

 後半になっても全然対応できていなくて、レシーブの時は2点取ろうとは思わずに、1点取って自分たちのサーブの時に2点取れたらいいなという気持ちでやりました。

――これまでのリーグ戦のシングルスでは相手のエースと対戦することが多いですが、その中で何か手応えはありますか

 昨日の専大と中大のエースと対戦して、自分とエースの強い人との差というのを実感しました。今日の試合では、専大や中大のエースの人みたいにプレーしようというイメージを持って試合をしたら、大正大のエースとの対戦ではうまくいったかなと思います。大正大戦、筑波大戦では、ラリーで相手よりも取れたので、そこは通用したと思います。

――明日の試合に向けて意気込みをお願いします

 明日は秋季リーグ戦最後の試合なので、思い切って悔いがないように試合をすることと、里川さん(里川奈優主将、スポ4=高知・明徳義塾)と試合をするのが最後になるので、楽しく試合して勝ちたいです。