ドジャースに移籍した大谷。彼の退団は古巣エンゼルスにも小さくない影響を及ぼしている。(C)Getty Images 大谷翔平という偉才が去った影響は小さくない。それでもエンゼルスは新シーズンに向け、自信をもって取り組んでいる。 今オ…

ドジャースに移籍した大谷。彼の退団は古巣エンゼルスにも小さくない影響を及ぼしている。(C)Getty Images

 大谷翔平という偉才が去った影響は小さくない。それでもエンゼルスは新シーズンに向け、自信をもって取り組んでいる。

 今オフにエンゼルスは、2018年から6年間プレーしていた大谷がFAで退団(ドジャースに移籍)。例年よりも静かなキャンプインを迎えた。名将ロン・ワシントン監督の下で新体制を発足させたが、ここまで大谷の代わりとなる大物投手や野手の獲得はなく、話題性も乏しいせいか、メディアやファンの間での活況も例年と比べれば少ない。

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 それでも新指揮官とともに心機一転を図るエンゼルスに、地元紙の番記者は期待を寄せる。

「2人の世代を代表する選手(大谷とマイク・トラウト)をロースターに擁しながら大きな期待に応えられず、何年間も、失望を味わってきたエンゼルス。だが、もはやその『重荷』はない」

 そう断言したのは、地元紙『Orange County Register』のジェフ・フレッチャー記者だ。長年、エンゼルスを追い続けてきた敏腕記者は、「メディアの数が3人しかいない」(米専門サイト『Halos Today』)と報じられたチーム状況について、「エンゼルスの球団関係者以外は、水曜日にスプリングトレーニングの最初のワークアウトを行なったこのチームに大きな期待を寄せていないと考えていいだろう」と指摘。ペリー・ミナシアンGMをはじめとする球団首脳陣が漂わせる楽観的なムードを記している。

「エンゼルスはすでにいる選手たちがより良くなることで、前進できるという考えに賭けているようだ。彼らは、高い指導力と楽観的な考え方を植え付けることで知られるロン・ワシントン新監督の下で始動する」

 無論、8年連続でポストシーズン進出を逃していたチームの課題は山積している。それでも、フレッチャー記者は「メジャーで最も才能ある選手を失うことが、前向きな変化だと指摘する人は間違いなく誰もいないだろう。だが、オオタニの後についてきたスポットライトの欠如は、これまでとは雰囲気を変えるだろう」とチームが反骨心を抱き、高みを目指していると強調した。

 果たして、大谷流出からいかに再建の道を歩むのか。名将とともに静かに歩み出したエンゼルスに注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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