岡田監督も若手の台頭を期待している(C)Getty Images 昨季、38年振りの日本一に輝いた阪神は2024シーズン…

岡田監督も若手の台頭を期待している(C)Getty Images
昨季、38年振りの日本一に輝いた阪神は2024シーズンも最も注目を集める存在と言えるだろう。岡田彰布監督のもと、選手たちは春季キャンプでのポジション争いを経て、2024年は球団史上初のリーグ連覇、連続日本一へと挑むことになる。
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昨年のV戦士など、これまでの主力を担ってきたプレーヤーがベースとなる今季の阪神だが、各選手間の競争は例年以上に激しさを増すことが予想される。攻守で層の厚さを示した昨季、森下翔太や前川右京などの若手が要所で存在感を放ち、リーグ優勝に貢献した。今季も開幕に向け、野手陣の定位置争いが激化となることが必至だ。
そして、さらなる戦力強化、若手の台頭を期待する阪神OBの声も伝えられている。2003年、2005年の優勝メンバーである下柳剛氏が自身のYouTubeチャンネル『柳に風』を2月15日に更新。その中で、今季の阪神外野手争いを展望している。
下柳氏は、今季の外野のポジションについて「岡田監督が『近本(光司)しか決まっていない』と言っていた」として、その他のレギュラーを予想。ノイジー、ミエセスの両外国人に加え、森下、前川、井上広大、小野寺暖らの名前を挙げ、外野2枠を争うとの見解を示した。
さらに、昨年のドラフトで育成枠で入団した福島圭音、2年目の野口恭佑という若手2名にも「外野手争いに加わるのでは」と見通している。
福島について、下柳氏は「入団会見でも自信溢れるコメントを発していた。この子は面白いなと思った」と振り返っており、「足は速いし、(キャンプで)ヒットも打っている。育成の中では彼が一番、1軍昇格が早いのでは」と印象を語った。また、3月中での支配下登録が有力と予想しながら、「代走、守備固めなどですぐに起用される」と身体能力の高さを強調している。
また、昨季入団ですでに支配下登録となっている野口に対しても、「上半身もガッチリしていて、下半身もしっかりしている。右バッターで打球が一番飛ぶ。大山(悠輔)君よりも飛距離が出ている。あとはどうやって変化球に対応するか」として、1軍定着への期待の言葉を並べた。
下柳氏は今回の動画の中で、新シーズンの戦いを見据え「5球団が阪神にローテーションの表(中心)を持ってくるから、今までより苦しくなるはず。去年と同じままでは連覇は厳しい」と論じている。やはり今季も優勝に向かう上で、若手の成長が大きなカギとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【柳に風(下柳剛公式チャンネル)の当該動画はこちら/https://www.youtube.com/watch?v=PI1gwogSk_E&t=305s】
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