橋上監督は頼りになるベテランの加入に頬を緩めた(C)CoCoKARAnext

 今季からプロ野球イースタンリーグに参加するオイシックス新潟アルビレックスが今月4日、陽岱鋼と契約を結んだことを発表した。

 陽はNPBでは日本ハム、巨人でプレーし通算1164安打を記録、2013年にはパ・リーグ盗塁王にも輝いており、ゴールデングラブも2度受賞している。巨人退団後、2022年からは北米独立リーグでもプレーしており、3年振りの日本球界復帰となる。

 日本ハムでは主力としてチームの日本一にも貢献し、海外でもプレーするなど様々な経験を積んできたベテラン獲得のニュースにより、これまでもNPB1軍経験者加入で話題となってきたオイシックスにふたたび、視線が注がれることとなった。そして、陽がどんなプレーをみせるのか、プロ野球ファンはもちろん、新たなステージでの戦いに臨む指揮官も、期待に胸を膨らませているようだ。

 オイシックスを率いる橋上秀樹監督が2月12日に更新となったYouTubeチャンネル『橋上秀樹アナライズTV』の中で、陽が新戦力としてチームに加わった、現在の心境などを語っている。

 橋上監督は、陽の獲得が決定したことについて、「(チームの)NPB経験者の中でも一番、キャリアが長く数字も残している選手。非常に反響は大きかった」と話しており、「NPB関係者からも『楽しみだ』という声が多かった」と振り返っている。

 また、「もともと3拍子揃った選手であり、全身がバネのような選手」などと陽のスキルを評しており、37歳となった現在でも「当時(日本ハム、巨人時代)とは同じではないかもしれないが、走攻守、それぞれが楽しみ」と述べ表情を緩ませていた。

 さらに、自身のNPB球団コーチ時代、陽とは「一度も同じチームではやっていない」と説いており、「陽気な選手で、相手チームのコーチだった私とも試合前によく会話していた」と対戦時のエピソードを披露。その上で、「同じチームではやっていないことが不思議なくらい、非常に親しみがある選手」と強調している。

 動画では他にも、陽がチームの一員となったことで、他のメンバーへの影響についても語っており、外野には陽、髙山俊(元阪神)、中山翔太(元ヤクルト)とNPB経験者が揃ったことに触れ、「チーム内での競争はさらに激しくなる。嬉しい悩み」と見通している。

 まさにチームにとっても刺激となる、経験豊富なベテランの加入。未知のフィールドに踏み出すオイシックスにとって、日本球界に舞い戻った陽の存在は頼もしい限りだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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