“8度目の正直”で歴史に名を刻めるか。5億円超えの超高額馬として知られるアドマイヤビルゴ(牡7・栗東・友道康夫厩舎)が、小倉大賞典(4歳上・GIII・芝1800m)でJRA重賞初制覇を狙う。  アドマイヤビルゴは父ディープインパクト、母…

 “8度目の正直”で歴史に名を刻めるか。5億円超えの超高額馬として知られるアドマイヤビルゴ(牡7・栗東・友道康夫厩舎)が、小倉大賞典(4歳上・GIII・芝1800m)でJRA重賞初制覇を狙う。

 アドマイヤビルゴは父ディープインパクト、母イルーシヴウェーヴ、母の父Elusive Cityの血統。母は09年の仏1000ギニーの覇者。17年のセレクトセール当歳において、国内のセールでは史上2番目の高価格となる5億8000万円(税抜)で取り引きされた。これまでに20年の若葉S、アンドロメダS、22年のカシオペアSとリステッドを3勝。一方、重賞は7戦して20年京都新聞杯の4着が最高。血統的に過剰人気になりやすいのか、8戦中7戦で人気以下の着順に終わっている。

 国内のセールで取り引きされた馬に限ると、過去最高額の重賞勝ち馬は19年きさらぎ賞を制したダノンチェイサーの2億5000万円。したがってアドマイヤビルゴが勝てば、ダノンチェイサーを抜いて首位浮上となる。友道康夫厩舎の小倉重賞初制覇もかかる一戦。明けて7歳のベテラン、何より近走成績がひと息なので下馬評は低いが、九州のファンを「さすが5億円馬」と唸らせてほしい。