快足馬ネロを父に持つニシノレヴナント(セ4、美浦・上原博之厩舎)が、長距離のダイヤモンドステークス(4歳上・GIII・芝3400m)で重賞初制覇を狙う。  ニシノレヴナントは父ネロ、母ニシノアモーレ、母の父コンデュイットの血統。父は現役…

 快足馬ネロを父に持つニシノレヴナント(セ4、美浦・上原博之厩舎)が、長距離のダイヤモンドステークス(4歳上・GIII・芝3400m)で重賞初制覇を狙う。

 ニシノレヴナントは父ネロ、母ニシノアモーレ、母の父コンデュイットの血統。父は現役時代の全8勝を1200m以下で挙げた快足馬。16年と17年の京阪杯を連覇した実績がある。一方、母系を見ると母は3勝馬。祖母のニシノマナムスメは4勝を挙げて、重賞で2着2回と活躍した。そして曾祖母のニシノフラワーは91年の阪神3歳牝馬S、92年の桜花賞、スプリンターズSを制した名牝だ。本馬はニシノフラワーの母であるデユプリシトの3×4のインブリードが配合のキモとなっている。

 このように血統的にはスプリンター色が強いニシノレヴナント。しかしながら過去4勝の内訳は2400mと2500mで2勝ずつだから面白い。とりわけ上がりのかかる決着に強く、道悪巧者だったネロの影響だろうか。前走のグレイトフルSも一貫したペースでスタミナが問われる中、メンバー中最速の上がり3Fをマークして快勝だった。

 今回は初の3000m超えとなるが、これまでのレースぶりから見て、適性はありそう。父は現在日本軽種馬協会九州種馬場で種牡馬生活を送っている。種付けシーズンを前に、父に初のJRA重賞タイトルを届けることができれば、これ以上ない親孝行となるはずだ。