27日、プロ野球ドラフト会議が開催された。早大野球部からは先月4日に熊田任洋副将(スポ4=愛知・東邦)が、先月19日に加藤孝太郎(人4=茨城・下妻一)が、今月10日には東海林碧波(スポ4=東京・早実)がプロ志望届を提出(東海林は来季からフ…

 27日、プロ野球ドラフト会議が開催された。早大野球部からは先月4日に熊田任洋副将(スポ4=愛知・東邦)が、先月19日に加藤孝太郎(人4=茨城・下妻一)が、今月10日には東海林碧波(スポ4=東京・早実)がプロ志望届を提出(東海林は来季からファームに参入する新規球団のトライアウトを受験予定)。副将の熊田とエースの加藤は育成での指名を辞退していたため、支配下での指名を待ったが、最後まで吉報は届かなかった。

 熊田副将は、走攻守三拍子そろったバランス型の内野手。1年春に神宮デビューを果たすと、ここまで全試合に出場している。低学年の時は打撃面で苦しんだが、3年秋に打撃が開花し、打率3割4分2厘、本塁打3本という成績を残した。今春もベストナインを獲得する活躍を見せ、夏には大学日本代表のメンバーとして世界の舞台も経験した。即戦力の内野手として指名が期待されたが、悔しい指名漏れとなった。

 加藤は、ノビのある直球と制球力を持ち味とする右腕。2年春に中継ぎとして神宮デビューを果たすと、3年春からは先発として登板を重ねている。第一先発に定着した3年秋には、防御率1.41で最優秀防御率のタイトルを獲得した。エースナンバーである「11」を背負った今年も、春秋共に安定した投球でゲームメークをしている。しかしながら、加藤も名前を呼ばれることはなかった。

 熊田副将、加藤の二人が惜しくも指名漏れとなり、2020年の早川隆久(令3スポ卒=現楽天)、21年の徳山壮磨(令4スポ卒=現DeNA)と西垣雅矢(令4スポ卒=現楽天)、22年の蛭間拓哉(令5スポ卒=現西武)に続く4年連続の早大からの指名とはならなかった。しかし、今週末には6季ぶりの優勝を懸けた早慶戦が控えている。投打の中心である熊田副将と加藤の活躍が、栄冠を手にするためには不可欠だ。

(記事 齋藤汰朗)