「世界水泳ドーハ2024」11日目が2月12日に行われ、競泳・男子50mバタフライ決勝は、ジオゴ・ヒベイロ(ポルトガル)が22秒97で、2位に0秒10差という接戦を制し金メダルを獲得した。ターンのない50m競技は、スタートの飛び込みからゴ…

 「世界水泳ドーハ2024」11日目が2月12日に行われ、競泳・男子50mバタフライ決勝は、ジオゴ・ヒベイロ(ポルトガル)が22秒97で、2位に0秒10差という接戦を制し金メダルを獲得した。ターンのない50m競技は、スタートの飛び込みからゴールまで全力の泳ぎ。バタフライの命でもあるドルフィンキックは、各選手がスタート直後から滑らかな動きでどんどん加速した。

【映像】人間離れした滑らかさのドルフィンキック

 50mは、各選手が全力を出し切りあっという間に決着がつく超スピード戦。そのためタッチのタイミング1つでも、順位が2つ3つと変わることも珍しくない。その分、どんな些細なミスも許されないシビアな種目だ。

 クロールに次いで、推進力の大きな泳法であるバタフライには、19歳と伸び盛りのヒベイロをはじめ、強力なスイマーが集結。スタートで勢いよく飛び込みと、きれいにタイミングを合わせたように選手たちがドルフィンキックを使って前へ前へと進んでいった。

 滑らかなさの中に力強さを持つドルフィンキックだが、トップスイマーがやるとなれば、その動きは抜群。抵抗を最小限にしつつ、足ではしっかりと推進力を出して進んでいく様子は、ショーでしか見られないようなアートの域だった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)