「世界水泳ドーハ2024」10日目が2月11日に行われ、競泳・男子400m自由形決勝では、キム・ウミン(韓国)が3分42秒71の自己ベストで金メダルを獲得した。前半から世界記録のペースを大幅に上回る超ハイペースでレースを引っ張り、ラストの…
「世界水泳ドーハ2024」10日目が2月11日に行われ、競泳・男子400m自由形決勝では、キム・ウミン(韓国)が3分42秒71の自己ベストで金メダルを獲得した。前半から世界記録のペースを大幅に上回る超ハイペースでレースを引っ張り、ラストのスタミナ切れなど恐れない強気の姿勢で逃げ切り優勝。歴代の日本人メダリストからは「同じアジア勢として、日本ももうちょっと頑張ってくれという気持ちにもなります」という言葉も飛んだ。
今夏にパリ五輪を控える今回の世界水泳。金メダル候補の選手が数人、出場を見合わせる中で、新たなスター候補がどれだけ出てくるかというのが、このレースの見どころだった。するとキムは思い切りのいいスタートから、後半のペースなど気にしないとばかりに猛烈な逃げ。中継映像では世界記録のペースを示すラインが表示されていたが、大幅に上回る超ハイペースで、レース全体を自分のペースに巻き込んだ。
終盤はさすがに疲れも見え、また世界記録は後半が驚異的な伸びだっただけに、世界新には届かないタイムになったが、それでも強豪選手を振り切っての逃げ切り勝ちは、積極的な姿勢が生んだもの。五輪、世界水泳で数々のメダルを獲得してきた松田丈志は「あれだけこの舞台で前半から自分が突っ込んでレースを作っていった。これは金メダルを取るにふさわしい勇気のあるレース」と称賛するとともに、決勝の8人に日本勢の姿が見えなかったことに、韓国の成長著しい自由形での奮起に期待していた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)