冬から春にかけての長距離重賞戦線は、ステイヤーズS、ダイヤモンドS、阪神大賞典、天皇賞(春)という流れ。ダイヤモンドSはその中で唯一のGIII戦で、なおかつハンデ戦ということで特殊な位置にある。 1.スローからの上がり勝負  道悪だった…

 冬から春にかけての長距離重賞戦線は、ステイヤーズS、ダイヤモンドS、阪神大賞典、天皇賞(春)という流れ。ダイヤモンドSはその中で唯一のGIII戦で、なおかつハンデ戦ということで特殊な位置にある。

1.スローからの上がり勝負

 道悪だった16年や強風の影響が大きかった20年は上がりが掛かったが、概して、長距離戦にしては上がりが要求される傾向にある。過去10回中9回で上がり3ハロンタイム2位以内の馬が勝利し、唯一該当しない一昨年のテーオーロイヤルも34秒台の上がりを使っていた。

2.大型馬は苦戦気味

 近10回で、馬体重が500kg以上だった馬は[1-2-4-35]で複勝率16.7%と苦戦気味。当舞台で行われるようになった04年以降の20回でみても、500kg以上だった馬は3勝しかしていない。

3.乗り替わりは苦戦傾向

 長丁場なだけあって、乗り替わりでいきなり結果を出すのは難しい。近10回で、前走と同騎手だった馬は[5-6-5-33]で複勝率32.7%なのに対し、前走から乗り替わりとなる馬は[5-4-5-81]で複勝率14.7%。

 テーオーロイヤルは一昨年の勝ち馬。勝った年は条件戦からの昇級初戦だったが、今回はステイヤーズS2着からという臨戦。骨折明けを二度使われて走り頃で、今回は乗り慣れた菱田裕二騎手に手が戻る。二度目の制覇も十分ありそうだ。