2024年2月12日 岐阜競輪令和6年能登半島地震復興支援競輪第39回読売新聞社杯 全日本選抜競輪G1(最終日)岐阜競輪場にて2月9日から4日間の日程で行われた「令和6年能登半島地震復興支援競輪 第39回読売新聞社杯 全日本選抜競輪」が最終…

2024年2月12日 岐阜競輪
令和6年能登半島地震復興支援競輪
第39回読売新聞社杯 全日本選抜競輪G1(最終日)

岐阜競輪場にて2月9日から4日間の日程で行われた「令和6年能登半島地震復興支援競輪 第39回読売新聞社杯 全日本選抜競輪」が最終日を迎えた。
2011年の第54回オールスター競輪以来13年ぶりに岐阜で開催されたG1戦は、初日から混戦となり、初日特選スタートのS級S班は9選手中、2日目のスタールビー賞へ2名しか進出できず、序盤から波乱の様相を呈した。
一方、シリーズの話題を集めたのが、徹底先行で力を発揮する北井佑季だった。圧倒的なパワー先行、主導権を取れなくても臨機応変な立ち回りを見せる好調ぶりで、唯一の3連勝でG1初の決勝進出を果たした。また、年始から強さの光るS級S班の清水裕友も苦しい展開を切り拓くアグレッシブルな走り。シリーズを通して調子を上げてきた古性優作やS班返り咲きを目指す郡司浩平、準決勝で最後方から怒とうの強襲を見せた地元地区の浅井康太ら9選手がファイナリストに名を連ねた。

注目の決勝は、カマした新山響平の番手にハマった北井をマークした郡司が、最後の直線で迫る清水との接戦を制して1着ゴール。郡司が2021年2月川崎の全日本選抜競輪以来、3年ぶり3回目のG1タイトルを手にした。S班から陥落した郡司だったが、巻き返しを誓った2024年の最初のG1で、昨年のうっ憤を晴らす優勝。そして同時に、KEIRINグランプリ2024(静岡)の1枚目の出場権を奪取した。

※今開催のレポートはこちら前検日 初日 2日目 3日目

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【最終日・12R=S級決勝】
1/新山響平(SS・青森107期)
2/古性優作(SS・大阪100期)
3/清水裕友(SS・山口105期)
4/浅井康太(S1・三重90期)
5/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
6/北井佑季(S1・神奈川119期)
7/南修二(S1・大阪88期)
8/山田英明(S1・佐賀89期)
9/郡司浩平(S1・神奈川99期)

【レース展開】





誘導以下、1古性-7南、3清水-8山田、1新山-4浅井、6北井-9郡司-5松谷で周回。赤板前から北井が上昇開始すると、清水も合わせて上がり古性をかわすと、赤板2コーナーで北井が清水をおさえて、先行態勢に入っていく。打鐘8番手から新山がスパートすると、マークの浅井は連携が崩れるが、新山は最終HSで北井を叩いて先手を奪う。番手に入る形になった北井は捲りを打って新山を最終4コーナーでとらえる。南関ラインを追った清水が外から捲りで迫ると、北井マークの郡司もゴール前で差し脚を伸ばす。ゴール勝負は、郡司が2分の1車輪差で清水を振り切り優勝。2着に清水、3着には北井が入線。大会3連覇を狙った古性はゴール前強襲するも4着に終わった。

【全日本選抜競輪G1・決勝結果】
2車単9-3 1,630円(6番人気)
3連単9-3-6 9,890円(27番人気)
決まり手:差し-捲り



優勝/郡司浩平(S1・神奈川99期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績/特7・二2・準3・決1
次走出場予定/福井F1(3月11日~13日)

ホッとしたのと、嬉しい気持ちもあります。今開催は、本当にラインに助けられた優勝だと思うので、自分の力だけではここに立てなかったと思います。昨年はG1になると決勝に乗れずに、苦しい1年だったのですが、今年に向けて、しっかり気持ちを入れ直してきましたし、年頭から体調も良く、自転車の出も良かったので、自信を持って会場入りできました。
初日は自力のレースで何もできなかったので、これからは無くしていかないといけない。2日目、3日目も番手の競走で、自分の持ち味を出せずに終わったので、勝ち上がりの面では反省しかないです。
レースは、想定通り、後ろからの競走になってしまったので、そこからは北井(佑季)さんのタイミングだったと思います。先頭に出てからも、落ち着いていいペースで走ってくれたので、(最終HSで)新山(響平)が仕掛けてきても、対応できるスピード域でした。最終BSでは、北井さんも仕掛ける間合いをとっていたので、付いていくことだけでした。
(最終4コーナーは)北井さんが(新山に)合わされている感じがあったので、早めに踏むと内を突かれる可能性があったので、我慢しながら、清水(裕友)が見えてから踏んだので、接戦になってしまいました。勝った感覚はありましたが、確信は持てなかったです。それくらい清水が強かったし、北井さんもいいレースでした。
早くグランプリを決めましたが、メリットでもあり、デメリットもあると思います。まだ始まったばかりなので、先のレースも、自分のレーススタイルを崩さず、南関勢を引っ張っていき、(南関東から)1人でも多くグランプリに乗れるよう意識して、1年を過ごしたいと思います。
また、昨年のダービー(日本選手権競輪)では、残念な結果に終わってしまったので、平塚競輪で行われるオールスター競輪を目標に、ピークを持っていけたらと思います。







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◆郡司浩平選手の優勝後メッセージはこちら

※全日本選抜競輪G1(最終日)注目レースのピックアップは次ページをご覧ください。

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\最終日注目レース・ピックアップ/
【最終日・5R=S級選抜】


「悔しさをにじませた最終日」
1着/佐々木豪(S1・愛媛109期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)

今日は、前々にと思っていた。残り一周で、カマシに行こうと思っていたのですが、森田(優弥)がずっとけん制していて、僕が踏み出した時と森田のカマシのタイミングが同じだったので落ち着いていきました。初日からレース感がダメでした。何のために練習したのかわからなくなりました。今日、力を出し切らなかったら終わりだと思っていました。また、僕は気持ちが前々に出ていないと弱い選手になると思っています。1着で、本当に良かったです。次走の高松記念が待っているので、気持ちでしっかりと勝ちに行きます。

【最終日・8R=S級特選】


「あと数年はG1に出たい」
1着/桑原大志(S1・山口80期)

自分は、粘られることや前に離れない事に集中していました。気持ちや足はポイントポイントで余裕がありますが、そこまで余裕がある訳ではありません。あと数年G1に出たい気持ちでやっている中で、自分は、清水(裕友)の後ろを回ってもいいと言われることを、(清水が)S班じゃない時からずっと掲げ、変わらずいます。頑張ります。

【最終日・11R=S級特秀】


「タイトルを獲ることが大事」
1着/松浦悠士(SS・広島98期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)

2日目、3日目と、状態がどうかなというところがあったのですが、今日はコンディションなりに走れました。自分の力が足りないのは前々から分かっていることなので、そこをどうやって埋めていくかだし、今年は車番でアドバンテージがあるので、そこを生かしていきたいと思っています。決勝に上がれなくては、車番の良さの意味がない。タイトルを獲ること一番大事になってくるので、ダービー(日本選手権競輪)ではしっかり決勝に乗りたいと思っていますし、一走、一走できることをやっていきたいと思います。