シーホース三河は2月10日(土)、11日(日)、敵地のCNAアリーナ☆あきたで秋田ノーザンハピネッツと2連戦を行った。迎えたGame1。序盤に16点のビハインドと出遅れるも、ディフェンスから立て直し1Qのうちに1点差まで巻き返す。その後は…

 シーホース三河は2月10日(土)、11日(日)、敵地のCNAアリーナ☆あきたで秋田ノーザンハピネッツと2連戦を行った。

迎えたGame1。序盤に16点のビハインドと出遅れるも、ディフェンスから立て直し1Qのうちに1点差まで巻き返す。その後は激しくリードチェンジを繰り広げるが、終盤の大事なところでミスが出て7点差で敗戦した。

バイウィーク前最後の試合となるGame2は、西田優大、長野に加え、久保田も欠く厳しい戦いに。立ち上がりはエナジーあふれるプレーで先行するも、秋田に3Pシュートを高確率に決められて最大15点のビハインドを背負う。最後まで勝利を諦めず3点差まで迫まったが、あと一歩届かなかった。

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―試合結果―
2024年2月10日(土)
秋田 〇 97 – 90 ● 三河
(三河通算成績 25勝13敗)

1Q 秋田 21–20 三河

序盤に16点のビハインドを背負うも、1点差まで追い上げる

スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#27石井、#43イ、#54ガードナー。

秋田に4連続で3Pシュートを決められ、12-3と苦しい立ち上がりに。タイムアウトを取るも流れを変えられず、ターンオーバーから秋田#17中山に走られ、開始5分に秋田#32カーターの合わせで19-3と16点のビハインドを背負う。

早々に前半2度目のタイムアウトを使い、ようやく流れを取り戻すと、#54ガードナーが反撃の狼煙となるバスケットカウントを獲得。ゾーンディフェンスで秋田の得点を止め、#10レイマンが3Pシュート、フリースロー、3Pの連続得点で19-14と点差を一桁差に戻す。

さらに#32シェーファーのフリースローで点差を縮め、残り1分にアーリーオフェンスから#54ガードナーが3Pシュートを沈めて19-18と1点差に詰め寄る。終盤、秋田#51古川、#43イがジャンプシュートを決め合い、21-20と1点ビハインドで1Qを終える。

2Q 秋田 45–48 三河 (秋田 24–28 三河)

強度の高いディフェンスで秋田のミスを誘発し逆転に成功

スタートは、#10レイマン、#16西田、#18角野、#43イ、#54ガードナー。

強度の高いディフェンスを継続。開始1分に#43イの狙いすましたスティールからのファストブレイクで21-22と逆転に成功する。さらに#10レイマンが3本目の3Pシュートを射抜いて突き放す。秋田はタイムアウトを取るが、オールコートディフェンスで秋田のミスを誘発し、#0オーガストがゴール下でリードを6点に広げる。

しかしその後はターンオーバーが続き、秋田に逆転を許す。#1中村が#0オーガストのダンクをお膳立てして追いつくが、秋田も#51古川のレイアップで返上されて逆転することができない。

以降も秋田がリードしては三河がすぐに追いつく展開が続き、開始4分半に華麗なボールムーブから#18角野がフィニッシュして34-34の同点に。#11久保田との2メンゲームから#54ガードナーが3Pシュートを射抜いて逆転に成功する。

オフィシャルタイムアウト明け、#11久保田がペイントアタックで秋田のディフェンスを乱して#0オーガストのダンクをアシスト。その直後にはドライブで切り込んで自ら得点を挙げる。

秋田は#5田口の3Pシュートで対抗するが、#54ガードナーがパワープレーで反撃して流れを渡さない。終盤には#10レイマンがドライブからフリースローを獲得し、45-48とリードを保ってハーフタイムを迎える。

3Q 秋田 70–71 三河 (秋田 25–23 三河)

1桁点差の激しい主導権争いが続くがリードをキープ

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#27石井、#43イ、#54ガードナー。

#11久保田との2メンゲームから#54ガードナーが3Pシュートを沈めて先制。秋田#7チョル、#32カーターに得点されるも、#43イが冷静にジャンプシュートを決め、序盤から激しく点を取り合う展開に。

しかしその後は秋田に連続得点を許して56-54と逆転を許す。#54ガードナーがフリースローで追いつくも、秋田も#11熊谷の3Pシュートで反撃する。

#0オーガストの合わせ、#43イのファストブレイクで逆転するも、秋田#7チョルのジャンプシュートで再逆転されるなど、激しいリードチェンジが繰り広げられる。

拮抗した展開の中、残り44秒、秋田#15ライスナーのリバウンドで逆転されるが、#54ガードナーがペイントアタックからフリースローをもぎ取り、70-71と1点リードして最終Qに突入する。

4Q 秋田 97–90 三河 (秋田 27–19 三河)

レイマンが12得点の活躍を見せるも、猛追及ばず

スタートは、#10レイマン、#16西田、#18角野、#43イ、#54ガードナー。

秋田に3連続3Pシュートを含む11-0のランを許して、開始1分半に81-71と二桁ビハインドを作られる。

我慢の時間が続く中、#10レイマンが秋田のミスを突いてバスケットカウントを獲得したのを皮切りに、ゴール下の合わせ、ユーロステップと連続して9得点を稼ぎ、開始4分に81-80と1点差まで追い上げる。

開始4分半には#10レイマンの絶妙なパスから#11久保田が得点して逆転に成功。秋田#11熊谷のバスケットカウントで逆転されるも、#11久保田が冷静にフローターを決めて再び同点に追いつく。しかし秋田#15ライスナーに3Pシュートを決められ、87-84とリードを許してオフィシャルタイムアウトに突入する。

残り4分、秋田#5田口の3Pシュートで90-84とリードを拡大されると、秋田のハードなディフェンスの前に得点できない時間が続く。残り1分、#27石井が3Pシュートを射抜いて92-87と5点差に詰め寄り、ファウルゲームを仕掛けて#10レイマンが得点を重ねるが、逆転するには至らず。97-90で惜敗した。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

カムバックはできたと思いますが、19-3と非常に厳しいスタートでした。それぞれのシーンを見ると良いプレーもありましたが、勝負どころでのミスが多過ぎたと思います。特に4Qには9本のターンオーバーがあり、それだけミスをしてしまっては勝つことはできないです。

-4Qでターンオーバーが増えてしまったのは相手のディフェンスが強かったということでしょうか?
4Qに限らず、秋田さんがアグレッシブにディフェンスをするチームということは分かっていました。

4Qにそのディフェンスが上がったことも理由の一つですが、自分たちのミスも多過ぎたと思っています。

19点しか4Qで取れなかったこと、そして試合を通して97点を取られてしまったことが敗北の原因だと思っています。

細かい点は戻ってから映像で確認しますが、どういう事が起きていたのかをハッキリとさせて、今日以上のプレーをしなくては明日は間違いなく勝てません。しっかり精査して明日に臨みたいです。

―試合結果―
2024年2月11日(日)
秋田 〇 72 – 64 ● 三河
(三河通算成績 25勝14敗)

1Q 秋田 13–19 三河

アーリーオフェンスから得点を重ね、6点リード

スターティング5は、#0オーガスト、#10レイマン、#16西田、#27石井、#43イ。

#11久保田が欠場する中、#16西田が初のスターターに抜擢される。

秋田に先制されるも、#43イが力強いドライブでバスケットカウントをもぎ取る。さらにアーリーオフェンスから#27石井が3Pシュートを射抜き、2-5と幸先の良いスタートを切る。

秋田#51古川の3Pシュート、#11 熊谷のバスケットカウントで逆転を許すが、開始3分半に#10レイマンのボールプッシュから#0オーガストがドライブで得点して8-8の同点に。ゾーンディフェンスで秋田の得点を止め、#0オーガストのドライブで8-10と再逆転する。

その後は両者ともにスコアを動かせない時間が続くが、残り3分に#32シェーファーのキックアウトから#54ガードナーが3Pシュートを射抜き、#1中村のドライブで8-17とリードを拡大する。秋田#6赤穂の3Pシュート、#32カーターのダンクで点差を詰められるも、#54ガードナーのボーナススローで13-19とリードを6点に広げる。

2Q 秋田 38–29 三河 (秋田 25–10 三河)

秋田に高確率で3Pシュートを決められ、逆転を許す

スタートは、#1中村、#3柏木、#10レイマン、#18角野、#54ガードナー。

#1中村がアタックで#54ガードナーのダンクをお膳立てして先制。#3柏木がスティールやルーズボールダイブ、リバウンドとハッスルプレーでチームに火をつけ、#18角野がゴール下をねじ込んで15-23とリードを広げる。

しかしその後はシュートタッチに苦しみ、約4分間オフェンスが沈黙。秋田#11熊谷を中心にしたオフェンスで10-0のランを作られ、逆転を許す。

残り3分に#0オーガストがドライブからフリースローを獲得するも、秋田#51古川の3Pシュートで30-24とリードを広げられる。#1中村の3Pシュートで喰らいつくが、秋田に連続得点を許して背中をとらえられない。

残り5秒、#10レイマンがバックコートからドリブルで突破してレイアップをねじ込むが、秋田#5田口にブザービーターを決められ、38-29と9点ビハインドでハーフタイムに突入する。

3Q 秋田 51–43 三河 (秋田 13–14 三河)

序盤に15点のリードを許すも、角野、シェーファーを中心に巻き返す

スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#16西田、#27石井、#43イ。

トランジションのミスから秋田#17中山に得点されると、秋田#15ライスナー、#51古川に連続得点され、リードを15点に拡大される。

我慢の展開が続く中、#0オーガストが強烈なダンクでチームを鼓舞。#43イと#32シェーファーのコンビプレー、#32シェーファーのミスマッチを突いた得点で46-35と追い上げる。

#18角野、#54ガードナーのフリースローで徐々に点差を縮めると、残り45秒に#54ガードナーのキックアウトを受けた#18角野が冷静に3Pシュートを沈めて48-43と5点差に迫る。しかし終了間際に秋田#6赤穂に3Pシュートを返上され、51-43と8点ビハインドで最終Qを迎える。

4Q 秋田 72–64 三河 (秋田 21–21 三河)

ワンポゼッション差に詰め寄るも、悔しい同一カード2連敗

スタートは、#1中村、#10レイマン、#18角野、#21橋本、#54ガードナー。

立ち上がりに#54ガードナーのパワーアタックでバスケットカウントを獲得して51-46と点差を縮める。秋田#11熊谷に3Pシュートを決められるが、#18角野がタフショットを沈めて両者主導権を譲らない。

開始2分、デザインプレーのこぼれたボールを#54ガードナーが押し込んで4点差に追い上げるも、秋田#11熊谷、#5田口に連続3Pシュートを許して60-50とリードを二桁に広げられる。

#54ガードナーのスティールから#18角野のファストブレイクで喰らいつき、#43イ、#1中村が立て続けに3Pシュートを沈めて、開始3分半に64-61とワンポゼッション差に迫る。

その後は秋田のディフェンスの前に得点できない時間が続き、残り1分に秋田#17中山にジャンプシュートを決められ、68-62と突き放される。オールコートディフェンスを仕掛け、#18角野がスティールから得点するなど最後までファイトするも、あと一歩及ばず。72-64で敗戦した。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

立ち上がりは非常に高い強度を持って入れたと思います。自分たちのディフェンスで秋田さんのシュートを落とさせ、ミスを誘発することができていました。ただ、それを継続してやり切ることができませんでした。

またオフェンスでシュートが入らなかった際に、その悪い流れをディフェンスに持ち込んでしまったところは自分たちのやってはいけない流れだったと思っています。

そういった悪い流れから3Q途中で15点の大量リードを許してしまったところが、ゲームの分かれ目だったと思います。

ただそこから諦める事なく戦い続け、残り3分で1ポゼッション差まで盛り返すファイトを見せてくれた選手たちを本当に誇りに思っています。

あとは、全体的に向上させなくてはいけない部分が多々あると思いますので、まずしっかりと映像を見返してこのバイウィークという期間で底上げをしていきます。身体もしっかりと休めたうえで、そこからもう一度立て直したいと思います。

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