夏の酷暑が続く三重・鈴鹿サーキットで全日本学生ジムカーナ選手権(全日本ジムカーナ)が開催された。早大自動車部からは大矢根洋(文3=東京・和光)、宮崎巧郎(法3=富山・高岡)、近藤怜(先理4=岐阜)の3名が男子団体の部に出場し、小林眞緒(創理…

夏の酷暑が続く三重・鈴鹿サーキットで全日本学生ジムカーナ選手権(全日本ジムカーナ)が開催された。早大自動車部からは大矢根洋(文3=東京・和光)、宮崎巧郎(法3=富山・高岡)、近藤怜(先理4=岐阜)の3名が男子団体の部に出場し、小林眞緒(創理4=福岡雙葉)が女子オープンの部に出場した。結果は男子団体で優勝、男子個人で大矢根が2位、近藤が4位に入賞した。


テクニカルセクションを攻める小林

早大自動車部は前日に前のタイヤのパーツが破損してしまい、急遽部員皆で修理をして大会当日を迎えた。まず第1走として大矢根が出走した。今大会の目標として「個人オーバーオール、出来ればデモランナーのインテグラとも戦いたい」と話した大矢根であったが、惜しくもパイロンタッチをしてしまい記録は残ったものの順位は奮わなかった。記録が残らない女子オープンの部には今大会が最後のジムカーナとなる小林が出走した。小林は一本目について「2本目に気合を入れて走るために抑えつつ、でも上位のタイムに組み込めるタイムを狙った」と話す。男子第二走者は宮崎が務めた。部内2年生である宮崎は「第3走者レベルなのでチーム全体のタイムを上げるのが僕の役割」と話す。近藤から遅れを1秒以内に抑えた走りをした。最後に主将の近藤が5番手のタイムを記録し「昨日の練習走行を活かして突っ込みすぎる部分を綺麗にまとめられたのは良かった」と話した。


車両を整備する柳内滉洋(基理4=東京・早大学院)

昼休憩の間に車輌係による足回りの調整が行われ午後の出走を迎えた。最初に出走した大矢根は午前のPTがあり必ずタイムを残さなければならない場面で個人順位2位となるタイムをマークした。次に出走した宮崎も好タイムをマークし早大内で3走者レベルではありながら個人順位で7位となる走りをした。宮崎は自身の走りを「丁寧さという気持ちの面を意識して走った」と振り返る。午前にしっかりとタイムを残せた小林は攻めた走りをするがコース中盤のコーナーでスピンしてしまいタイムアップは果たせなかった。しかし自身の走りを振り返って「アクセルをたくさん踏んでしまうという冷静さがない走りだったが、自分らしくて(スピード競技の)最後の締めには良かったと思う」と話した。最後に出走した近藤が大矢根に0.65秒遅れたものの個人4位のタイムを記録する。学生生活最後となった自身の走りを「車の動きが良くなったため走りやすく1本目で修正しようとしたところを修正できた。悪かったところもあるが、総じていい走行だった」 と振り返った。 この時点で男子団体の優勝がほぼ確定し早大自動車部は大いに盛り上がった。


表彰式を終えた直後の早大自動車部

今大会で早大自動車部は男子団体優勝を果たした。今年は11月に三重・鈴鹿サーキットで開催される全日本学生自動車運転競技選手権大会(全日本フィギュア)で全日本学生自動車連盟年間総合杯(全日本総合杯)が決まる。これからの自動車部について近藤は「暫定ですけど慶応に勝っていて良い位置につけていると思うので、今年の全日本総合杯優勝を目指して頑張って行きたい」と話す。2ヶ月後に行われる全日本フィギュアに向けて早大自動車部は走り続ける。

(記事 大西由雅 写真 大西由雅)

結果

▽男子団体の部

1位 早大

▽男子個人の部

2位 大矢根 1分21秒95(2本目)
4位 近藤 1分23秒52(2本目)
7位 宮崎 1分22秒60(2本目)

▽女子オープンの部

小林 1分29秒21(1本目)