国立での神戸戦はピッチに立ったメッシ。その影響もあって、彼に対する反発の声は中国で広まっている。(C)Getty Images  世界の注目を集めた“メッシ騒動”の余波はまだ続いている。2月9日…

 

国立での神戸戦はピッチに立ったメッシ。その影響もあって、彼に対する反発の声は中国で広まっている。(C)Getty Images

 

 世界の注目を集めた“メッシ騒動”の余波はまだ続いている。2月9日、中国・杭州市のスポーツ局は、3月に予定されていた国際親善試合のアルゼンチン対ナイジェリア戦を中止すると発表した。

 世界的スーパースターに対する反発を受けての決定だった。

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 去る2月4日、アルゼンチン代表FWのリオネル・メッシは、所属する米メジャーリーグ(MLS)のインテル・マイアミの一員として、香港で同国のリーグ選抜との試合に登場。しかし、キックオフ10分前に内転筋の違和感のために欠場を決めると、これに地元ファンが激怒。同試合の主催社であるタトラー・アジアはチケット代の半額を購入者に返金する事態となっていた。

 ここにさらなる拍車をかける形となったのは、7日に日本で開催されたヴィッセル神戸との試合。香港での親善試合からわずか3日だったにもかかわらず、メッシが約30分プレーしたために、中国国内でもアルゼンチン代表FWに対する反感が強まっていたのである。

 そうしたなかで、杭州市のスポーツ局は「周知の理由によってイベント開催の条件が整っていないとの判断を受け、中止を決定しました」と説明。やはり香港での返金騒動による影響の大きさを危惧したようだ。

 もっとも、中国メディアはサッカー界の偉才に対する不信感を隠そうとはしない。同国のスポーツポータルサイト『捜狐』は「日本に来日した際の態度や、悠々とプレーをする姿を目の当たりにし、心の中に多くの疑問を抱き、さらに怒りを感じた」と強調。「メッシは嘘をついていたのだろうか。我々はこの一件からスターを信じ切れずにいる」と断じている。

 また、同メディアはアルゼンチン代表の国際親善試合中止に対して、「ナイジェリア戦はアメリカ開催に変更された可能性がある」と指摘。そのうえで「この問題が大きくなっているタイミングでわざわざ発表する必要はなかったのではないか」と関係者に対して厳しい言葉を投げかけている。

 アジアで巻き起こったメッシを巡る騒動。その波紋はまだ広まっていきそうだ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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