エンゼルスは大黒柱の大谷を手放したことでチーム再建を迫られている(C)Getty Images まもなく各球団のスプリングトレーニングが始まるMLB。 2024年シーズンの開幕が迫っているが、大きな注目を浴びているのが今オフにエンゼ…

エンゼルスは大黒柱の大谷を手放したことでチーム再建を迫られている(C)Getty Images

 まもなく各球団のスプリングトレーニングが始まるMLB。

 2024年シーズンの開幕が迫っているが、大きな注目を浴びているのが今オフにエンゼルスからフリーエージェント(FA)となり、ドジャースに移籍した大谷翔平だ。プロスポーツ史上最高額となる10年7億ドル(当時のレートで約1015億円)の大型契約を締結し、世界に衝撃が走ったが、二刀流スターは新天地でどんな活躍を見せてくれるのだろうか。

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 一方、二刀流スターが退団したエンゼルスには大きすぎる穴が空いてしまった。昨年、大谷は本塁打数、長打数、OPSなど10部門でチームトップを記録。また、投手としても勝利数、防御率、奪三振率などでトップに立つなど、投打で圧倒的な成績を残した。そんな大谷が退団したエンゼルスは今季、どんな戦いを見せるのだろうか。

 二刀流スターの“穴埋め問題”には米メディアも注目している。米スポーツメディア『The Athletic』は記事を配信し、エンゼルスに対して3つの課題を指摘。その1つに「エンゼルスはショウヘイ・オオタニの後釜をどうするか?」という課題が含まれていた。

 エンゼルスは今オフ、投打でチームトップの成績を残していた大谷が退団したものの、目立った補強の動きを見せなかった。同メディアは二刀流スターの穴埋めについては「後釜はいない。市場にオオタニのような二刀流のスーパースターはいないからだ」と主張。その穴を完全に埋めることはできないという見解を示した。

 しかし、大谷が退団したことで意外なメリットもあるようで、「エンゼルスにとって良いニュースは、オオタニの退団によってDHをより自由に活用できるようになることだ。マイク・トラウトやアンソニー・レンドンのような選手をレギュラーとしてラインナップに残すためには、かなり重要なことかもしれない」とも指摘した。近年は大谷がDHで起用されていたが、今季からはそのポジションが空く。トラウトやレンドンをDHで起用することで、故障のリスクを抑えることができるかもしれない。

 さらに、同メディアは「オオタニの退団にかかわらず、このチームが良くなるためにはフィールド上と健康面の両方を改善しなければならないだろう」と記載。現有戦力の底上げと主力選手が離脱しないことが、浮上のために必要となりそうだ。

 二刀流スターが抜けたエンゼルスだが、今季はチームを再建することができるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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