カナダ・モントリオールで開催されている「ロジャーズ・カップ」(ATP1000/8月7~13日/賞金総額466万2300ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、地元からワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したデニス・シャポバロフ(カナ…

 カナダ・モントリオールで開催されている「ロジャーズ・カップ」(ATP1000/8月7~13日/賞金総額466万2300ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、地元からワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したデニス・シャポバロフ(カナダ)が、ロジェリオ・ドゥトラ シルバ(ブラジル)に4-6 7-6(8) 6-4で逆転勝ちし、2回戦に駒を進めた。

 3つのマッチポイントをつかんだシャプバロフは、ドゥトラ シルバが手も足も出せないようなサービスを叩き込み、試合を終わらせた。18歳のシャポバロフは、ユニプレックス・スタジアムの観客たちがどっと歓声を上げる中、ラケットを落とし、両手を天に向け突き上げた。

 世界ランク143位のシャポバロフは試合が進むにつれて調子を上げ、2時間26分をかけて64位のドゥトラ シルバを倒した。彼は次の2回戦でフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)と対戦する。

 21歳のチョン・ヒョン(韓国)もフェリシアーノ・ロペス(スペイン)を6-1 4-6 7-6(3)で倒す番狂わせに成功した。56位のチョンは、8本のダブルフォールトをはじめとする28位のロペスのミスに、うまくつけ込んだ。

 この日、センターコートでの初戦では、世界10位のトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)がプレーすることになっていたが、彼は肋骨周辺の故障のために棄権した。この棄権で、彼の今大会での連続出場記録は「12」で終わることになった。

 85位のエルネスト・エスコビード(アメリカ)は、ベルディヒの棄権で空いた場所をラッキールーザーとしてつかみ、63位のニコラス・バシラシビリ(グルジア)を7-6(4) 6-4のストレートで下した。

 20歳のボルナ・チョリッチ(クロアチア)はラッキールーザーのミカエル・ユーズニー(ロシア)を6-2 6-4で簡単に退け、世界2位で第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が待つ2回戦へ進んだ。

 パオロ・ロレンツィ(イタリア)は、フランシス・ティアフォー(アメリカ)を7-6(3) 0-6 6-2で下した。サム・クエリー(アメリカ)は予選勝者のバンサン・ミロ(フランス)に4-6 7-6(4) 7-5で逆転勝ちし、番狂わせによる敗北を辛くも回避した。

 地元のスターであるミロシュ・ラオニッチ(カナダ)は最初、火曜日に初戦をプレーする予定になっていたが、軽度の故障のため試合は水曜日に移された。彼はそこでアドリアン・マナリノ(フランス)と対戦する。マナリノは月曜日にダニール・メドベデフ(ロシア)を6-3 6-1で倒して2回戦進出を決めていた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「ロジャーズ・カップ」の1回戦を勝ち上がった地元カナダの18歳、デニス・シャポバロフ(写真◎Getty Images)

Photo: MONTREAL, QC - AUGUST 08: Denis Shapovalov of Canada hits a return against Rogerio Dutra Silva of Brazil during day five of the Rogers Cup presented by National Bank at Uniprix Stadium on August 8, 2017 in Montreal, Quebec, Canada. (Photo by Minas Panagiotakis/Getty Images)