(写真:Getty Images) 選手数15。サッカー界で4大リーグと呼ばれる、プレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラ、ブンデスリーガ、セリエAに所属する今季の日本人選手数だ。 現在、日本代表で活躍する選手を中心に多くの選手が在籍している…


(写真:Getty Images)

 選手数15。サッカー界で4大リーグと呼ばれる、プレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラ、ブンデスリーガ、セリエAに所属する今季の日本人選手数だ。

 現在、日本代表で活躍する選手を中心に多くの選手が在籍している。岡崎慎司(レスター・シティ)、大迫勇也(1.FCケルン)、香川真司(ドルトムント)、乾貴士(エイバル)、長谷部誠(フランクフルト)、内田篤人(シャルケ04)、長友佑都(インテル)、吉田麻也(サウサンプトン)と、いまや数多くの選手名が挙がる時代になった。

 なかでも今季の注目は、柴崎岳(ヘタフェ)だ。昨季、鹿島からスペイン2部のテネリフェに移籍。2部に所属したチームを1部昇格プレーオフ決勝にまで引き上げ、注目を集めた。今季からプレーオフ決勝で対戦した相手であるヘタフェに移籍。さらに背番号10を背負うことにもなった。1部昇格を争ったライバルチームへの移籍。テネリフェサポーターつまりはスペイン人に、今もっとも憎まれている日本人と言っても過言ではないだろう。

 「まったく通用しないことが楽しい」。高いレベルを相手に打ちのめされたとき、柴崎はそう感じるという。常に上を目指し、壁にぶち当たるたびに「地道に一つひとつぶれずに積み重ねるだけ」と、真摯に向き合ってきた。スペイン1部は日本人にとって鬼門と言われ、活躍が難しいとされている。独特のパスセンス、“ここ”というときに決め切る決定力、高いレベルでプレーすることによる伸びしろで、また新たな扉を開くに違いない。期待は高まるばかりだ。 

 本田圭佑がメキシコ1部のパチューカへ移籍したことで注目を集めているが、他にも鎌田大地がフランクフルトへ、最近では関根貴大が浦和からドイツ2部インゴルシュタットへの移籍が発表された。鎌田はさっそくプレシーズンマッチでゴールを挙げて存在感を示している。昨季、大迫がクラブでゴールを重ねて日本代表のレギュラーにまで上り詰めた。今季はどんな選手が出てくるのだろうか。海外日本人選手に注目だ。

文・池田博一